

リヤド:リヤドのサルマン国王サイエンス・オアシスでは、カーボン・ナノチューブの発見者であり、2025年ファイサル国王科学賞を受賞した日本の飯島澄男教授を招いての科学討論会が開催された。
サウジ国営通信によると、このセッションには様々な科学者や専門家に加え、高校生も参加した。
このイベントは、科学者と若い世代とのコミュニケーションを強化し、科学研究とイノベーションに取り組むよう学生を鼓舞することを目的とした同センターの取り組みの一環である。
セッションの中で飯島氏は、自身の学問的な道のりや直面した初期の課題について語り、電子顕微鏡を使ってカーボンナノチューブを発見するに至った動機について語った。
カーボンナノチューブの父として知られる彼の1991年の発見は、ナノテクノロジーの分野に革命をもたらした。彼の努力は、固体物理学と材料科学における新しい分野を確立した。
また、将来の応用に向けたナノ材料の重要性や、エレクトロニクス、エネルギー貯蔵、生物医学などの多様な分野での利用についても議論された。彼の発見は、21世紀の数え切れないほどの技術革新の基礎を築いた。
飯島氏は科学研究に関する多くの質問に答え、科学技術に興味を持つ人々にアドバイスや励ましを与えた。
サルマン国王サイエンス・オアシスは、科学文化を促進し、社会のあらゆる分野における創造性と革新性を刺激することを目的とした、国を代表するイニシアチブである。