
アル・ウラー王立委員会(RCU)とアラビアン・レオパード・ファンド(Arabian Leopard Fund)は、アラビアヒョウ保護のための国際的な取り組みを支援するため、スミソニアン博物館と提携したとサウジ国営通信が木曜日に報じた。
この協定に基づき、RCUはスミソニアンの国立動物園と保全生物学研究所にアラビアヒョウのペアを貸し出し、保全活動を強化し、遺伝的多様性を促進し、この希少種に関する世界的な認識を高めることを目的とした科学的プログラムの一環とする。
アラビアヒョウ(Panthera pardus nimr)は、世界で最も絶滅の危機に瀕している大型ネコ科動物のひとつであり、野生で残っているのは約120頭で、そのうち約20頭は、主に王国の孤立した南西部のアシールとヒジャーズの山々に限られている。
アル・ウラーにあるRCUの野生動物保護施設では、昨年の時点で27頭のアラビアヒョウが飼育されていたと、アラブニュースの特別報道で同委員会の幹部が語っている。
スミソニアンとの提携により、RCUはアラビアヒョウの繁殖プログラムを強化し、「絶滅の危機に瀕しているこの種の生存の可能性を大幅に高め、本来の生息地以外で個体群を確立する 」ことを目指している。
また、この共同研究は、絶滅の危機に瀕している動物に関する先進的な科学的研究を推進し、この種の大型ネコ科動物のための米国初の展示の創設を促進し、「保護プログラムに対する地域社会の支援を刺激する 」ことが期待されている。