



ファリス・アルルシュド – リヤド
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイク中に日本から避難し帰国していたサウジアラビア人の学生が、このたび隔離を完了し、今後も学業を続けていくと誓った。
アラブニュースジャパンに自分の経験を語ってくれたホッサム・アル・アフマディさんは、留学中の東京の東海大学でこれからも勉強を続け、修士号を取得するつもりだと語った。次の学期はリヤドからオンラインで授業を受けるという。
24歳のアル・アフマディさんは、健康危機による日本政府の緊急事態宣言発令後にサウディア航空の本国送還便で日本から帰国する機会を得られたことについて、「嬉しかった」と語った。
「サウジアラビア王国大使館から、本国送還便の到着と出発の日付が書かれたメールを受け取りました。成田国際空港から出発できるよう、サウジ国民は東京のホテルに集まりました」と語った。
日本の医療制度は進んではいるが、新型コロナの感染者数が増加し、全国各地で予防のための規制が課されたことで、事態がさらに悪化するのではないかとの懸念が高まったという。
アル・アフマディさんや同乗者は、サウジアラビア到着後、必須である14日間の隔離期間を完了するために、空港からリヤドのホテルに直接バスで送られた。
「サウジアラビア保健省の職員の皆さんには大変お世話になりました。リヤドの5つ星ホテルに迎えていただいたのです。食事やランドリーサービスなど、滞在中のすべてのサービスが無料でした」とアル・アフマディさんは付け加えた。
ウイルスに対する予防策として、専門の医者から毎日訪問による診察を受けたという。
「隔離期間は偶然にも聖なる月ラマダンの期間と重なっていましたから、毎日午前11時ごろに起きていました。 テレビでニュースを見て、そのあとは聖クルアーン(コーラン)など、ホテルの部屋に提供されていた本を読んでいました」
アル・アフマディさんによると、隔離期間の11日目に日本からの到着者全員が医療検査を受けたが、結果は全員陰性だったという。その後ホテルを出て家に戻ることを許され、残りの3日間は自宅で家族から離れて自主隔離を行った。