
リヤド:サウジアラビア人権委員会(HRC)は、サウジアラビアが近年実施した改革の成功を強調し、この分野で活動する他の組織との協力を強化するために、3つの国際的なイニシアチブを開始した。
「サルマン国王の指示およびムハンマド・ビン・サルマーン皇太子の直接指導と不断のフォローのもと、70以上の改革決定がなされたことで、(サウジアラビアは)人権分野で歴史的な変革と質的な動きを目の当たりにしてきました」とHRCのアワド・アル=アワド議長は述べた。
同氏はこの改革を成功事例として表し、同委員会は世界中の成果を強調するために活動すると語っている。
この取り組みで最も重要なのが、市民社会機関の代表者を委員会会議や国際的な人権イベントに招待するHRCの国際コミュニケーションプログラムの立ち上げだ。さらに、世界の人権団体におけるサウジアラビアの代表性を高めるために、国の若い指導者が訓練を受ける。
HRCは、このプログラムは、サウジアラビアが国際的な人権基準を満たすために取っている前例のない措置とその成果について、国際的なパートナーや一般市民に教育し、知らせる重要な機会を提供するものであると考えている。またこれは、サウジアラビアが国際社会との関係を発展させ、発展と改革を浮き彫りにするためのメカニズムも提供している。
アル=アワド氏はまた、HRC国際プラットフォームの立ち上げを発表した。このプラットフォームは、サウジアラビアにおける人権保護の進展を反映した英語の情報やデータの共有に焦点を当てている。これには、ソーシャルメディア上での一般市民との直接対話も含まれる。
3つ目の新しいイニシアチブは、サウジアラビアの最新の人権改革や動向、人権の促進と保護に向けた取り組みなどについての情報を掲載した月刊の英語版ニュースレターだ。また、世界中の著名な人権運動家500人以上が参加するメーリングリストも作成された。彼らにはニュースレターやその他のHRCの出版物が送られ、コミュニケーションと交流を強化し、サウジアラビアにおける人権に関するイニシアチブについて情報を提供していく。
アル=アワド氏は、この新しいイニシアチブは、過去数年間にあらゆるレベルで前例のない発展を遂げてきたサウジアラビアにおける人権の真の状態を明らかにするために設計されていると述べた。これらはまた、特に正確な情報の欠落などの多くの理由から生まれた誤解を正すための取り組みの中で、コミュニケーションを改善し、他国の人権運動家や組織との肯定的な関係を奨励することになるだろうと彼は付け加えている。
HRCはすでにニュースレターの第1号を作成しており、6月に発表された米国務省の人身売買に関する年間報告書の最新版でサウジアラビアの順位が向上したことを取り上げている。このニュースレターでは、サウジ当局が一連の改革を通じて人身売買を取り締まるために行っている取り組みを称賛しているが、そうした取り組みの中で最も新しいものが国の紹介制度の立ち上げだ。これは、国際移住機関と国連薬物犯罪事務所を通じて組織されたサウジと国際間のトレーニングパートナーシップや、人身売買と闘うためのサウジと米国のパートナーシップによって強化されたものである。
このニュースレターでは、人権を損ない脅かすテロリズムへのサウジアラビアの取り組みについても報告された。これに加えて、刑罰改革に関する情報や、シャリーア法の下では裁判官や支配者の裁量に委ねられているタージール刑としての鞭打ちを廃止し、懲役や罰金に置き換えるという最高裁判所による決定が含まれていた。
SPA