
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアにおける新型コロナウィルスの新規感染者数は減少が続き、厚生省は8月2日の新規感染者が1,357名と発表した。これは直近3カ月で最も低い数値となる。
最後に似たような数値が出たのは4月29日のことで、新規感染者数が1,351名だった。
サウジアラビアでは新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、278,835名の感染者が出ており、死亡者数は8月2日に30名となり累計2,917名にのぼる。
新規感染者のうち、153名がメッカ、94名が首都リヤド、72名がジェッダ、64件がホフフで発見された。
サウジアラビアのコロナウィルス回復者数は8月2日に2,533名となり、累計240,081名に達した。
聖地メッカ巡礼が始まり5日目となるが、巡礼者の新規感染に関する報告は今のところない。
レバノンでは著名な医師が警告を発した。7月30日から5日間ロックダウン(都市封鎖)が続いているが、コロナ感染者数が5,000人に達し医療体制が「受け入れ能力超過」となっているという。
「ラフィック・ハリリ大学病院の集中治療室(ICU)は現在満員で、今後数日間同じ状況が続くと、病院は集中治療が必要な患者に対応できなくなります」と集中治療を専門とする呼吸器科医、オスマン・イタニ医師がアラブニュースに語った。
「現在、新規感染者数が1日あたり100名を超えていますが、これは受け入れ能力を超えており、現在の医療体制では対応できないレベルです。病院側の受け入れ態勢を再構築する必要があります。現在でも単に陽性の人々は対象外とし、発症した感染者のみ受け入れているからです」
中東で最も深刻な被害が出ているイランの当局は、およそ1カ月間で1日当たり最多の感染者が出たと発表した。さらにイラン各州のほとんどで感染第二波が発生していると警告した。
8月2日の新規感染者は2,685名で塁計309,437名となり、死亡者数は208名で累計17,190名となった。