
アラブニュース
ジェッダ:8月中にアデン県のキングサルマン人道援助救済センター(KSRelief)の補綴センターで、合計335人のイエメン人が治療を受けた。
多くのイエメン人が、フーシ派民兵組織が埋設した対人地雷で被害を受けた。地雷で手足を失ったイエメン人を救うばかりか、同センターの地雷除去プロジェクト(Masam)もまた、全ての地雷を除去するために、休みなく取り組んでいる。
このプロジェクトの開始以来、合計183,581個の地雷が除去されている。イランの支援を受けたイエメンのフーシ派民兵組織によって、この内戦の間に110万個を超える地雷が埋設されてきた。
フーシ派は対車両地雷を開発しており、市民に恐れを抱かせ、威嚇するために、これらを対人用爆発物に転用している。
KSReliefは、マアリブ県のもう1つの補綴センターも運営している。こうしたセンターの1つに紹介された手足の切断患者は、義肢使用時のあらゆる状況への適合性を判断するために、身体的と心理的な両面でまず診断される。
それから、こうした義肢は、同センターの専門家たちによって、手足の切断患者それぞれのために誂えられる。一旦義肢が完成し、それが取り付けられれば、専門のリハビリテーションチームは、患者たちが新しい手足の使用に順応できるように支援する。一旦患者たちが自分の義肢の使用法を習得すれば、手足を切断した人々は新たな自信を持ち、以前よりも動きやすくなって故郷に戻る。
手足切断手術を受けた人々への今後の包括的なサービス提供を持続させるために、このプロフラムの最も重要な要素の1つは、イエメンの専門家集団の訓練だ。
2015年の5月に設立されて以来、KSRelief は53カ国で、44億2,000万ドル以上に相当する 1,329のプロジェクトを実施している、とサウジ通信社が報じた。
同センターの取り組みから最も恩恵を得た国や地域は、イエメン(30億ドル)、パレスチナ(3億6,000万ドル)、シリア(2億9,600万ドル)、ソマリア(1億9,200万ドル)だ。