
Aseel Bashraheel
ジェッダ: 今年の新型コロナウイルス(COVID-19)により、旅行および航空業界は、ホテル・ホスピタリティ業界と並んで、数十億に上る損失を被った。
月曜日に未来ホスピタリティサミット(Future Hospitality Summit)に登壇したアフマド・アルハティーブ・サウジ観光相によると、航空会社の損失は60億ドルに上り、ホテルの稼働率は現在まで通常の10%を下回っている。
同サミットは、今年サウジアラビアがG20議長国を務めることを記念し、国際会議プログラムの一環として、観光省およびG20のサウジ事務局によって開催された。
大臣は、旅行業界では2022年末までに、3.3億人の現従事者のうち、最大で1.6億人が失職すると推定されている。
「私たちの業界は主に民間企業が占めており、そうした企業の多くは採算性を原動力としているため、生き残るためにコスト削減を望んでいます」と同氏は述べた。
アルハティーブ観光相によると、安定した雇用、乗客の安全、および業界の早急な回復はG20の最優先事項である。
「私たちは、G20の大臣全員と会い、私たちの業界に打撃を与えている主な課題について議論しました。10月7日には初めて民間企業との会合を実施しました。世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の援助の下、民間企業の話を聴き、橋渡しをするべく取り組みました。会合の結果、1億人の雇用を回復するという合意を得ました」ど同氏は付け加えた。
G20会合はまた、世界中の辺地開発という事務総長のイニシアチブの「採択」を行った。アルハティーブ氏は、こうした地域の状態を改善し旅行先を創出しながら、雇用を安定させ職業訓練を実施することが主な目標だと話す。「私たちは、サウジアラビアの歴史ある村アルウラを模範とし、小さな村を開発する方法としてアルウラの骨組みを取り入れました」と同氏は述べた。
大臣はまた、2019年に観光客に対して再び門戸を開いて以降、NEOM、紅海プロジェクト、キディヤ(Qiddiyah)、ディルイーヤ(Diriyah)といった複数の巨大計画を携え、サウジアラビアが観光活動の再開に尽力していることにも触れた。
こうした計画のほとんどはパンデミックの影響を受けたが、今は再び軌道に乗っている。
ディルイーヤ門開発局(Diriyah Gate Development Authority)CEOのJelly Inzerillo氏は、トライフ(Turaif)のサルワ宮殿を公開中止を余儀なくされたこと、またパンデミックにより安全のため人々が歩いて回る方法を変更したことを話した。
Inzerillo氏は、今年12月にディルイーヤにおいて、Samhan Historical Hotelやサルワ宮殿のプレオープンを含む多くのアクティビティを開始すると約束した。
サミットの他の登壇者らは、パンデミックの中で業界に何が必要かについて議論した。WTTCのCEO兼理事長のグロリア・ゲバラ(Gloria Guevara)氏は、政府間の協力が重要であると述べた。
「協力および協調を通し、衛生的かつ安全な旅行を確保する適切な措置と手順が実施されれば、旅行は再開できます」と同氏は話した。
2日間にわたる会議には、世界中から約6000名のトップ、専門家、関係者らが参加した。