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サウジ鉱業投資法が2021年1月に発効

この法律は、サウジアラビアの鉱物資源を最大限に利用するのに役立つだろう。(ロイター)
この法律は、サウジアラビアの鉱物資源を最大限に利用するのに役立つだろう。(ロイター)
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02 Nov 2020 11:11:31 GMT9
02 Nov 2020 11:11:31 GMT9
  • Al-Mudaifer氏は、サウジアラビアの鉱物資源を最大限に利用するための最新の施策の重要性を強調する
  • サウジアラビア地質調査所は世界有数の調査所で、全段階の予算は20億サウジアラビア・リヤルに達する

ヘブシ・アルシャンマリ

リヤド:最近承認された鉱業投資法は、2021年1月までに完全に発効するだろう、と産業鉱物資源省のKhalid Al-Mudaifer鉱業副大臣は述べた。

同法は、同国の鉱業部門に大変革をもたらし、国内総生産を2400億サウジアラビア・リヤル(640億ドル)以上増やし、輸入額を370億サウジアラビア・リヤル減らし、2030年までに20万の直接・間接雇用を創出することを目的としている。

同法は、鉱業部門への持続可能な資金提供および地質調査・探査プログラムの支援を目的とした鉱業基金の設立を促進する。

同法は63条から成り、専門家によると5兆サウジアラビア・リヤルと評価されている、同国の鉱物資源を最大限に利用することを支援する。同国はまた、鉱業部門を支援するため、1万の鉱業報告書と80年分の国のデータにアクセスできるようにする国立地質データベースを立ち上げた。

「一般地質調査プログラム サウジアラビアの鉱業部門への投資拡大のための創設時の柱」と題して最近開かれたウェビナーで、Al-Mudaifer氏はこの調査プログラムを、国の戦略的目標を達成するために現代的な方針に沿って鉱業部門を発展させるのに役立つと評した。

サウジアラビア地質調査所(SGS)は世界有数の調査所で、全段階の予算は20億サウジアラビア・リヤルに達する。今後6年間でアラビア楯状地にある渓谷の堆積物と重金属の標本11万個以上を収集・分析することを目的としている。

Al-Mudaifer副大臣は、最近開始された採掘計画は、鉱業部門のガバナンスの改善や透明性の向上、業務手続きの合理化に役立つだろうと述べた。

この計画に沿って地質データを収集することで、関係当局は、鉱業部門を振興し、鉱業部門の国内経済に対する貢献度を引き上げるために、十分な情報に基づいた決定を下せるようになる、と同氏は述べた。

「ウェブベースのTa’adinプラットフォームを使って、誰でもこのデータにアクセスできます」と同氏は述べた。Sander Geophysics社の共同社長Stephan Sander氏は、同社はアラビア楯状地の北東部で空中磁気探査および放射能探査を行う予定だと述べた。

また、このプロジェクトにはSGSの従業員の訓練も含まれているという。この訓練プログラムでは、地球物理データの収集、予備および最終データ処理、品質管理、データ解釈などに焦点を当てる、とSander氏は補足した。

International Geoscience Servicesの社長であるPeter K. Zawada博士は、最新技術を使ったデータ収集の重要性を強調した。

ウェビナーの講演者らはまた、SGSと地質データベースの重要性、そして鉱業部門に関する新たな法律の影響力を強調した。

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