
ラシード・ハッサン
リヤド:サウジアラビアの環境副大臣、オサマ・ファキーハ博士は火曜日、世界は土地の劣化や生息地の喪失を減らし、サンゴ礁を保全するために協力を強化する必要があると語った。
ファキーハ氏は、G20会合で環境作業部会のハイライトに関するブリーフィングを行った際、持続可能な未来のために環境を保全することの重要性を強調した。
同氏は、議長国サウジは地球を守るために集団的な取り組みを続け、具体的な行動を取っていると語った。
副大臣は、地球環境の保全とは、海洋と陸域の環境を守ることであり、プラスチックゴミの飛散などの海洋汚染の削減に取り組むことであると言う。
同氏は、「森林伐採を含む土地の劣化により、年間約1,200万ヘクタールの土地が失われている」と付け加えた。
さらに、土地の劣化は、およそ60%の人々に直接的または間接的に影響を与え、大規模な生息地と生態系サービスの損失に寄与していると述べ、温室効果ガスの排出量の24%は、森林伐採やその他の土地利用によるものであると語った。
G20 サウジアラビアは、生物多様性を保全し気候目標を達成するため、土地の劣化や森林伐採を最小限に抑えるための取り組みにおいて国際社会をリードしている。
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ファキーハ氏はまた、海洋の保全についても触れ、人間の活動と気候変動は、世界の海洋生物の約50%が依存しているサンゴ礁の存続を危うくしていると語った。
具体的な行動がなければ、「サンゴ礁のかなりの部分が危険にさらされる」と推定されていると同氏は言う。サンゴ礁は汚染や生息地の破壊から常に脅威にさらされており、したがってその保全は 「生態系を確実に保護するために急務となっています。」
この問題の緊急性から、サウジアラビアは、日本が議長国を務めた前回のG20の取り組みをベースに、生態系の保全に向けた取り組みをさらに進める意向である。
さらに、気候変動は世界的な喫緊の課題の一つである。世界人口の増加と排出量の増加が続く中、行動の緊急性はますます高まっている。
サウジが議長国を務める今回のG20は、すべてのセクターで排出量を管理するための努力を推進し、森林再生や海洋資源の保護や回復などの自然をベースとした解決策を含め、適応と軽減行動の間の相乗効果を高めることを確約している。
「環境保全に関してサウジアラビアは非常に高く評価されています」と副大臣は言う。
後に、「世界のサンゴ礁の未来を確保する」と題して講演したアブドラ国王科学技術大学(KAUST)のカルロス・M・ドゥアルテ海洋科学教授は、紅海にあるサウジアラビアのサンゴ礁について語った。
「紅海のサンゴ礁は、世界で最も良く保存され、非常に美しい 」と同氏は述べ、紅海は非常に塩分が高く、これが海洋の熱帯林とも呼ばれるサンゴ礁を保護しているとも語った。
G20会合で講演するキングアブドラ科学技術大学(KAUST)の海洋科学教授カルロス・M・ドゥアルテ氏。(Screenshot)
ドゥアルテ氏は、紅海北部はサンゴ礁に世界的にもユニークな隠れ家を提供していると言う。
サンゴ礁の将来の確保について、同氏は、今世紀に入ってサンゴ礁のおよそ半分が失われたと付け加えた。「サンゴ礁が失われたことを受け入れて嘆くのではなく、緑の復興計画だけでなく、青の復興構想を通じ、サンゴ礁を保全するための行動と連携強化が求められています。」
同氏は、サンゴ礁を保全するために、回復力をベースにした管理、マングローブの拡大、生息地の成長と拡大、海洋生息地の回復など、いくつかの対策を提案した。