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キプロス外相、自国の利益拡大のためトルコが砲艦外交を展開することを非難

キプロス外相ニコス・クリストドゥリディスは、地域における解決を見つける上で、サウジアラビアの重要性について話した。(AN 写真 )
キプロス外相ニコス・クリストドゥリディスは、地域における解決を見つける上で、サウジアラビアの重要性について話した。(AN 写真 )
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20 Jan 2021 10:01:54 GMT9
20 Jan 2021 10:01:54 GMT9
  • 4 年前、サウジアラビアとキプロスがそれぞれの首都に大使館を再開して以来、両国の結びつきは強化されている

リヤド : 地域の課題解決におけるサウジアラビアの役割が大きくなっていることを、リヤド訪問中のキプロス外相ニコス・クリストドゥリディス (Nikos Christodoulides) は賞賛している。

「湾岸地域においては、その努力で主導的な役割を果たしているサウジアラビアなくして解決を見出すことはできないことを、より多くの国が理解してきている」、とクリストドゥリディスは火曜日、アラブニュースに話した。

「これは、私たちが最初の瞬間から信じていたことで、より多くの国がこの現実を理解していることを嬉しく思う」、と彼は話した。

4 年前、サウジアラビアとキプロスがそれぞれの首都に大使館を再開して以来、両国の結びつきは強化されている。

二国間で、地域で、EU レベルで協働したことにより、この間に「膨大な数の成果が得られた」、とクリストドゥリディスは話した。

航空交通協定の改訂は主要な進展だ、と彼は話した。

また外相は、同地域の利益を拡大するため、より大きな議論や調停を要求した。

「キプロスは EU の一員ですが、同時に湾岸地域の一国家です。私たちが望んでいるのは、湾岸地域、とりわけサウジアラビアに対するブリュッセルの意識を高めることです。ヨーロッパの人々が湾岸地域のことを分かっていない、と感じることは何度もあります。彼らは、同地域のことを口にしますが、本当には分かっていないのです」、と彼は話した。

地域の安全保障について議論することは、彼の訪問の主要部分だった。その中には、彼の対話相手となるサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン (Faisal bin Farhan) のと会談があった。

「私たちは、どれほど協力を促進できるか注視していた。安全保障は、私たち全員の関心事であるからだ」、とクリストドゥリディスは話した。

「私たちは、地域の協力を促進する手立てについて議論を行った。アラブ首長国連邦やサウジアラビアとのみならず、エジプトやギリシャとも行った」、と彼は話した。そして、湾岸地域における志を同じくする国々が集まり、課題に向き合い、「私たちが手にしている経済的、投資上の機会について議論する」、と加えた。

「この ( アラブ首長国連邦とサウジアラビアへの ) 訪問で私が望むことは、正しい説明、正しい構図をブリュッセルの仲間たちに提示することです。EU やブリュッセルにおける議論の中で、彼らは湾岸地域のことを分かっていない、と感じることが時々あるのです。」

また、米国のバイデン新政権に「同じメッセージを送る」ことは重要だ、とクリストドゥリディスは話した。

「私たちは同じ課題を抱えている。しかし同時に、私たちの地域はオバマ政権の時と同じではない。オバマ政権の時の人物が多く、重要なポストに登用されているのを私たちは目にしている。だから、過去の過ちを避けるために、彼らに同じメッセージを送る必要がある。」

サウジアラビアに起きている変化について言えば、「私は、人々の表情に変化を見出すことができる。私にとって、このことが最も重要だ。私はこの国の変化に驚いている。」

また外相は、キプロス沖合におけるエネルギー探査に関し、「自国の利益拡大のため砲艦外交を展開する」トルコを非難した。

「( レジェップ・タイイップ・) エルドアン大統領が最初に選出された時、トルコと他の国々との関係はまったく違っていた。トルコは隣国と何の問題もなかった」、と彼は話した。

「過去 8 年で状況は何と早く変化してしまったのだろう。私たちは今日、隣国との問題を抱えること ( トルコ ) と向き合う結末となっている。また、私たちは地理を変えることはできない。隣国を変えることもできない。しかし、私たちはこの場所にいて、交渉の場であらゆる問題について議論する用意がある。」

キプロスは、国際法および 1982 年の国連総会における海洋法に基づき、エジプト、レバノン、そしてイスラエルとの海上境界線協定に署名した、と彼は話した。しかし、キプロスがトルコに海域について話し合い、同意を結ぶことを求めたところ、アンカラは拒否した。

「私は、トルコがその立場を非常に心地良く感じているのか、疑問に感じています。EU と国連の一員であるキプロスとの議論を、どうして彼らは拒否するのでしょう」、と彼は首を傾げた。

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