


ハラ・タシカンディ
リヤド:リヤドの慈善団体が、進行中のコロナウイルス感染症の影響を深刻に被る恵まれない家庭に、毎日1000食を配給している。
首都リヤドの知事であるファイサル・ビン・バンダル・ビン・アブドゥル・アジズ王子の設立した「ハイラット」計画は、リヤドの低所得家庭が1日2回の完全かつヘルシーでバランスのとれた食事を摂れるようにするもので、調理過程のみならず、必要とする人々への配達までの面倒を見ている。
ハイラット計画の統括責任者であるアブドゥラ・アル・セバイ氏は、この計画は2018年に、当初は宴会場や結婚式などの大規模イベントで残りがちな余剰食品を集める手段として設立されたのだとアラブニュースに語った。
「我々のチームがそうしたイベントの食べ残し食品を集め、きれいにパック詰めして貧困家庭に配るというものでした」と彼は述べた。しかし、感染症拡大の影響で大規模な集会が中止され、ハイラット計画のチームはそれらの家庭が見捨てられることのないように素早く解決策を見出した。
「我々は、ファイサル王子の許可をとり、慈善団体アルメルワンに所属する調理場と業務契約を結びました。そこが雇った7人のサウジ女性たちが配給に必要な食事を料理しています」とアル・セバイ氏は付け加えた。「ハイラットは毎日その食事を購入し、配送業務を担っています」
アルメルワンの調理場で担当者たちが用意した食事は、1日に2回、昼食500食と夕食500食がすべて30分以内に、ハイラットが以前から対応してきた家庭に届けられるのだとアル・セバイ氏は述べた。
2月14日に開始されたこの取り組みは30日間続けられる計画であったが、延長の可能性もある。
「これらの家庭がコロナ禍の影響で危険に晒されることのないよう、我々はできる限りのことをするつもりでいます」と彼は述べた。
アルメルワンの調理場との共同の慈善サービスを続けるために、ハイラットは、食事を提供する複数のレストランや、配送を受け持ってきた民間企業などとも提携した。その結果、2月12日から28日までの間、リヤド市内13地域で約4500世帯に、2万7000食以上が届けられた。
ハイラットは寄付を受け付けており、金銭的な寄付でも、宴会場やホテルやイベント会場といった提供者からの申し込みという形でも、ホームページから行うことができる。 https://khiyrat.org.sa/en/