
エフレム・コサイフィ
ニューヨーク:サウジアラビアのアブダラ・ムアリミ国連常駐代表は23日、イエメンの紛争を終結させるためのサウジの計画に対する国際社会の「圧倒的にポジティブな」反応を歓迎し、「ボールはフーシ派側にある」と述べた。
「我々は、多くの国々と、ここニューヨークの大使らから、支持するという声明を受け取っている」と、ムアリミ氏はアラブニュースの独占インタビューで語った。
「我々は(アントニオ・グテレス国連)事務総長から、個人的に支持するという声明を受け取っており、全ての関係者がどんどん支持を示している」
「圧倒的にポジティブな反応であり、その勢いを現地での行動や、国際的な平和の呼び掛けに応えてフーシ派がいとわずに取る措置につなげられることを、我々は楽しみにしている」
外相であるファイサル・ビン・ファルハーン王子は22日、サウジの和平計画を発表した。国連監視下の全国的な停戦、サヌア空港の民間航空交通への再開、長期の紛争の政治的解決に向けた交渉の再開を求めるものだ。
ムアリミ氏は、国際社会が反政府武装勢力フーシ派に対して、「先延ばしにしたり、口実を探したりしてはならない」という明確なメッセージを送ることを、サウジアラビアは期待していると述べた。
同氏は付け加えた。「和平プロセスが遅れて損害を受ける関係者は、イエメン国民だけだ。そして(フーシ派は)イエメン国民を大事に思うなら、進み出て、誠意を持って中央政府のイエメンのパートナーと交渉すべきであり……イエメン国民の全構成要素を含む公正な解決に達しようとしなければならない」
「ボールはフーシ派側にある。彼らは態度を明らかにし、サウジの計画を受け入れる必要がある。彼らは全てを話す必要があり、優先すべきなのは、外部の第三者の利益ではなく、イエメン国民の利益だ。そこにボールはあり、そこで我々は和平のパートナーになれるかどうかを確かめるために待っている」
ムアリミ氏は、フーシ派が誠意を持って対応しなかった場合に実行可能な選択肢について考えることを拒否し、現時点でそのような議論をするのは、和平計画の精神と合致しないだろうと述べた。
「我々がやろうとしているのは、この計画への幅広い支持を世界中から得るために、そして願わくば、プラス面を強調して前進するために、この計画に対するポジティブな反応を得ることだ」と同氏は述べた。
「我々は、フーシ派が進んでやって来て、積極的に交渉の席に着くべきだと考えているので、脅迫や最後通告だと思われたり、捉えられたりするような声明は使いたくない」
23日朝、グテレス事務総長は、サウジアラビアが国連による和平への努力を支援したことに感謝し、 全ての当事者に対し、この機会を生かし、「誠意を持って、無条件で」前進する方法に関して、国連のマーチン・グリフィス特使と協力し、平和を追求するよう促した。
グテレス氏はまた、「全当事者・利害関係者は全力を尽くして、イエメンを平和への道に戻す、即時の合意を促進しなければならない」と繰り返した。
サウジのイニシアチブに対する称賛と支持の声が、フーシ派に停戦への合意と、紛争を終結させるための交渉への参加を要請する声と同じく、EU、英国、米国、湾岸協力会議参加国など、世界中から集まっている。