



ジッダ発: サウジ政府の二聖モスクの管理作業の一環として、メディナの預言者のモスクにあるラウダ・アルシャリファ(預言者の礼拝堂)の床に敷かれる世界最高級絨毯。
礼拝堂には50枚の絨毯が敷かれている。すべて一級の素材を用いて最高水準の技術で織られたものだ。
バンダル・アルフセイニ氏はグランド・モスクと預言者のモスクの管理事務局の絨毯部門責任者である。氏によると、毎日行う絨毯の清掃、洗浄の行程は決められているという。
「絨毯に傷がついたときは速やかに取り除き、別の絨毯に取り替えます。また、絨毯は24時間、消毒、殺菌の作業を行います」。
氏はアルエクバリア・チャンネルの取材に答え、訪問者はグループごとに礼拝堂に入場すると言い、グループが入れ替わるごとに絨毯の消毒、殺菌を行っていると話した。
チャンネルの報道によると、各絨毯にはデータの入った電子チップが埋め込まれているという。
アルエクバリアは、「チップには絨毯の製造時からの情報が入っていて、清掃履歴と今後の清掃予定が分かるようになっている」と報じた。
この数か月間に、預言者のモスクとバブ・アルサラムの回廊の消毒作業に23,000リットルを超える環境に配慮された消毒剤が用いられた。
このプロセスは、コロナウイルスの感染拡大の中、参拝者や訪問者の安全を確保するための予防措置の一部であるとサウジ通信社は報じている。
さらにモスクに香りを漂わせるため、同じ期間中に香水が7,743回以上使われたという。
モスク委員会は(これまで)450枚の絨毯を取り換え、預言者の礼拝堂に敷いたものについては10日に1度、取り替えている。
またモスクでは、絨毯に密集を避けるよう促すマークを付けて、人と人の間に距離を確保する予防措置も採用している。