


アラブニュース
ジェッダ:サウジアラビア保健省の担当局長は金曜、今年ハッジに参加予定の巡礼者に対し、マッカにむけて出発する前にフェイスマスク、手の消毒剤、ナプキン、個人の礼拝用マットなどを用意するよう呼びかけた。
この年1回の巡礼は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で参拝者数を制限しており、7月17/18日に始まって7月22/23日に終わる予定となっている。
ハッジ治安部隊司令部のスポークスマンであるサミ・アル・シュワレク准将によると、当局は今年のハッジシーズンの必須条件である許可証を持たずに聖地に侵入しようとした9名を逮捕し、全員にSR10,000(2,666ドル)の罰金を科した。
同氏は「治安部隊は7月23日までの間、メッカのグランドモスクやその中心部、またはミナ、ムズダリファ、アラファトといった聖地に無許可で侵入しようとした者に対し、法的措置を取る」と警告した。
その一方で、サウジアラビアのイスラム問題省担当大臣であるアブデュラティフ・アル・アシェイク氏は、ハッジの開始に合わせて3,100万SR以上の費用を投じた保守運営プロジェクトを開始した。
この取り組みは、巡礼者への高品質なサービスを維持し、新型コロナ蔓延防止を目的とした健康・安全対策をとるため、同省により実施される。
また、巡礼者の教育指導を目的としたスマートデバイス・アプリプロジェクト、アラファト渓谷のナミラ・モスク用Wi-Fiサービス、啓発メッセージを多言語で放送するためのスクリーン62台の設置、イスラム電子図書館への30台のインタラクティブ・スクリーン提供なども予定されている。
サウジアラビアは金曜、新型コロナによる死者が13名増え、犠牲者が合計8,048名になったと発表した。
新規患者数は1,298名だったため、国内ではこれまでに507,423名が新型コロナに感染したことになる。11,029名の患者が現在治療中で、うち1,400名が重体となっている。
サウジアラビア保健省によると1,428名の患者が回復し、これまでの国内の回復者数は488,346名となった。
国内ではこれまでに、高齢者141万3312名を含む217万1592名が新型コロナ予防接種を受けている。