
サーシャ・アルマソウディ
リヤド:サウジアラビアは、新たな商品投資ブームを期待している。サウジアラビアには、1.3兆ドル相当の希少な未開発鉱物資源が眠っている可能性があるという報告書が発表されたからだ。
産業鉱物資源省の鉱業担当副大臣であるハリド・アル・ムダイフェル氏は、CNBC Arabiaに対し、現在の1,700〜1,800億リヤルの鉱業投資が今後10年間で150%増加すると予想していると語った。
また、この投資により、最大22万人の雇用が得られる可能性があると付け加えた。
資源には、リン酸塩、金、銅、亜鉛、ニッケル、その他の希土類元素(レアアース)などが存在。
サウジアラビアは、石油の生産と輸出から経済を切り離そうとしているため、エネルギーや石油化学製品に次いで、鉱業が経済発展の重要な要素となってきている。
世界経済が気候変動への対策としてよりクリーンなエネルギーへと移行していることから、世界的にも鉱物の需要は高まっている。
レアアースは、携帯電話やノートパソコンなどのモバイル機器、電気自動車などの主要部品として使用されている。
王国の鉱業はすでに多くの外国人投資家を惹きつけており、中でも世界的な大手企業であるバリック・ゴールド社やアルコア社からの視線は強い。
アル・ムダイファ氏によると、数十年前に発行された1,800の鉱業ライセンスがまだ有効であるという。
同省には、外国企業の投資を容易にする新鉱業法の施行に伴い、1,500件以上のライセンス申請が寄せられた。
加えて、今年に入ってから274件の鉱業ライセンスが発行されており、そのうち8件は平均推定投資額が2億5000万~5億リヤルとなっている。
アル・ムダイファ氏は次のように述べる。「これは、新しい鉱業投資法の下での始まりにすぎません」
また、サウジアラビアは世界トップ3のリン酸塩生産国になることを目指しており、銅の溶解施設を建設して銅産業を強化する計画もあると述べた。
鉱業部門への新規投資は引き続き増加しており、2021年第1四半期の年間投資額は前年同期比36.2%増となった。
鉱業部門で発行された投資ライセンスの総数は、2020年の第2四半期以降、478件に達している。
今年初め、アル・ムダイフェル氏は、同省が「王国の鉱物資源の価値を最大限に高める」ために37億ドルを投資して、この分野を開発すると述べた。
その際、5年間の「地域地質調査プログラム」も発表、サウジアラビア西部にある鉱物資源の豊富なアラビア楯状地(たてじょうち)の70万平方キロメートル以上の詳細な地図を作成することになった。
サウジアラビアの金属・鉱業部門は、王国の「ビジョン2030」の目標に沿った投資機会を生み出している。
中部と北部には、銀、亜鉛、銅、マグネシウム、カオリンなどの鉱床に加えて、大量のボーキサイトが存在している。