• このアカデミーでは、訓練プログラム、学位過程、会議、ワークショップ、メディアキャンペーンによる教育が行われる。

ラーシド・ハッサン

リヤド：建築基準法に基づく設計や安全ソリューション運用の訓練コースがサウジ建築基準法国家委員会によって設立され、新たに創設される学校で建築基準法の運用がさらに促進される。

「産業安全と損失防止に向けたサウジ国際会議」の2日目、安全設計と建築基準法の集会における発言で、サウジ建築基準法国家委員会の事務総長を務めるサアド・サーレハ・ビン・シュエイル氏は、サウジアラビア建築アカデミーは安全性に対する意識の向上を目指していると語った。

ビン・シュエイル氏はアラブニュースに次のように語った。「このアカデミーは1年以内の設立が予定されています。サウジ建築基準法委員会は、ビジョン2030プログラムに沿ってSBA（サウジアラビア建築アカデミー）を設立します」

「このアカデミーでは調査訓練や設計訓練を提供するとともに、先端技術の研究との共同、建築基準法やプロジェクトのレビューも行います」

このアカデミーは、安全設定、建築基準法の意識向上・導入などを任務とし、建築基準法の導入の成功事例を通して安全と損失防止の教育を行う。

安全設計に対する意識を向上させることが、このアカデミーの主要な目的であり、建築業者の知識を増やし、標準的な建築基準法が適用されるようにすることが狙いであると、ビン・シュエイル氏は付け加えた。

同氏によると、このアカデミーでは訓練プログラム、学位過程、会議、ワークショップ、メディアキャンペーンによる教育が行われると言う。

SBA（サウジアラビア建築アカデミー）は公共の安全と衛生を確保するための、サウジ王国の建築物に関する最低限の建築基準を定める法的・行政的・技術的な規制及び要件の集合体である。

建築基準法は、公共・民間部門の建設工事の全てに適用される。新しい建築物であれば、その設計、施工、運用、保守、および変更が対象となり、改築・増築工事中の既存の建築物も対象となる。

全米防火協会（NFPA）の中東・北アフリカ（MENA）地域局長を務めるアナス・アル・ザイド氏は同集会で、建築基準法は明確であり混乱はないが、問題は導入のあり方なのだと語った。建築業者や他の関係者の教育の必要性を同氏は強調した。

サダラ社の安全局長のジャマール・アル・ガムディ氏は、「訓練・教育・より良いコミュニケーション」が、安全性の主な3要素であると言う。同氏は安全設計や建設プロジェクトにおける新技術の重要性も強調した。

日曜、リヤドのリッツ・カールトンにて、工業安全高等弁務官事務所（HCIS）の議長を務めるアブドルアジーズ・ビン・サウード・ビン・ナーイフ王子兼内務大臣の後援で「産業安全と損失防止に向けたサウジ国際会議」が4日間に渡って開催された。この会議で産業安全と損失防止の不可欠な面が取り扱われた。主に関連するのは石油、ガス、鉱石、石油化学、化学などの重要産業である。

サウジ鉱物公社（Ma’aden）の安全局長を務めるカール・スレイマン氏はアラブニュースに次のように語った。「この会議で、サウジ王国のリーダーシップが安全性の向上や事故防止にどのように取り組んでいるかが話し合われました。サウジ鉱物公社（Ma’aden）の我々は、この会議への参加は、安全性や損失防止、さらに知識の共有や専門技能の交換に対する当社のコミットメントの現れであると考えています」

サウジアラビア産業都市・技術ゾーン機構（MODON）のマーケティング及び企業広報担当のクサイ・アル・アブドゥルカリム氏は、MODONは国内外のパートナーとの協力を強化していきたい考えであると述べた。

同氏は、この会議はMODONの安全管理・防火システム、事故防止や意識向上の取り組みを示す素晴らしい機会だと語った。そして、MODANは品質サービスシステムとして、緊急時対応計画、危機・大災害の管理戦略などを活用しており、国内外で採用されている最高の品質基準に準拠した安全かつ合理的な投資環境の中で、ビジネスのしやすさを提供していると付け加えた。

同氏によると、MODONは安全と職業上の健康のための「安全管理システム」を構築し、工業都市での火災の防止、セキュリティと安全性の向上、能率と運動レベルの強化に努めていると言う。