
アラブニュース
リヤド:アラブ連合軍は18日、イランの革命防衛隊とヒズボラの専門家がイエメン国内で利用する潜伏場所を空爆し、破壊したと発表した。
アラブ連合軍はイランの支援を受けるフーシ派を弱体化させるための広範囲にわたる作戦を実施し、首都サヌアをはじめ、ザマル、サアダ、アル・ジャウフの各県で攻撃を行った。
アル・アラビーヤTVは18日未明、情報筋を引用し、アラブ連合軍がサヌアのアル・ドゥライミ空軍基地と倉庫を攻撃したと報じた。
その数時間前、アラブ連合軍はサウジアラビアのアシール州にあるアブハー国際空港を標的に発射された爆発物を搭載した無人機を爆破した。
サウジアラビアは、ほぼ毎日のようにイエメンのフーシ派に狙われている。フーシ派は爆発物を搭載した無人機を攻撃に使用しているが、サウジアラビアの防空網に阻まれてほとんど成果を上げていない。
アブハー国際空港では18日、通常通りの運航が行われ、遅延やキャンセルの報告はなかった。
フーシ派は10月にも無人機で同空港を攻撃し、落下してきた破片で4人の従業員が軽傷を負った。
アラブ連合軍は17日にも、サウジアラビア南部の都市ハミース・ムシャイトを狙った無人機2機を破壊した。アラブ連合軍は、マアリブとアル・バイダで過去24時間にフーシ派を標的とした29の作戦を実施したと発表した。アラブ連合軍によると、フーシ派の防空システムが破壊され、90人以上のフーシ派が死亡した。
サウジアラビアの指導者は、民間人に対するフーシ派の行為は戦争犯罪同然として繰り返し非難している。
2014年にフーシ派がサヌアを占拠した後、アラブ連合軍は国際的に承認されたイエメン政府がイエメンの完全な支配権を取り戻すための活動を支援してきた。
資源の豊富なマアリブ県では、フーシ派とイエメン政府の間で激しい戦闘が繰り広げられてきた。この地域への進出でイエメン北部の支配を強化しようとしているフーシ派は、大きな戦果を上げることなく多大な損失を被っている。
17日、イエメン政府軍の兵士数百人が中心都市マアリブに配備された。フーシ派の激しい攻勢はマアリブ周辺の戦略的に重要な地点に入り込んでおり、兵士の配備は、フーシ派の攻勢に立ち向かう政府軍の部隊と親政府系部族を強化するために行われた。
ソーシャルメディアに投稿された映像には、「我々の魂と血で、イエメンを取り戻す」と唱える数百人の兵士を乗せたピックアップトラック、バス、軍用車両の長い車列がマアリブに向かう様子が映っている。
サウジアラビアは3月、イエメンでの戦闘を停止し、サヌア空港を再開するとともに、紛争の解決に向けた協議を継続するための「リヤド・イニシアティブ」と呼ばれるロードマップを発表した。サウジアラビアの提案は、国際社会からは歓迎すべき一歩とみなされたが、フーシ派の指導者は提案を拒絶している。
7年間に及ぶ戦争は何千人ものイエメン人の命を奪い、さらに多くのイエメン人が人道支援に頼らざるを得なくなっている。
サウジアラビアの救援機関であるサルマン国王人道援助救援センター(KSrelief)は、これまでに数十億ドル相当の援助をイエメンに行っており、食糧や医療に焦点を当てた数百のプロジェクトを現在実施している。