
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアの副国防相であるハーリド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ王子は19日、イエメン政府と国民が安全や安定、平和を追求する努力をアラブ同盟として支持する姿勢をあらためて表明した。
ハーリド王子の発言は、イエメンのマイーン・アブドルマリク・サイード首相とリヤドで会談した際のもの。
王子は、サウジが主導する同盟がイエメンの「紛争に政治的解決をもたらす努力」を引き続き継続することをイエメンの首相に話した、とツイッターで述べた。
イエメンの政府は、イランを後ろ盾とした武装勢力であるフーシ派と戦争状態にある。2014年、この貧しいアラブの国の大きな領土がフーシ派に掌握された。
その事件がきっかけとなり、政権の座から追われたアブド・ラッボ・マンスール・ハディ大統領の政権を復活させるため、サウジアラビアの主導で同盟が結成された。
フーシ派は対抗措置として、ミサイルや無人機でサウジの人口密集地域を爆撃した。
サウジ通信社(SPA)が20日に報じたところによると、ハーリド王子はサウジアラビアが「イエメン国民の困難な経済状況を見守っている」とも発言したという。
報道によると、イエメン政府は最近、イエメン中央銀行の状況を調査するために汚職対策機関を設置するとの決定を下したが、サウジ政府はそれを歓迎している。
経済改革によってイエメンの経済状況が改善すればサウジや国際社会からの経済支援が増えるだろう、とSPAは述べている。
イエメンの首相はあらゆる分野でのサウジアラビアの継続的支援に言及し、中央銀行に対するサウジアラビアの支援はイエメンの通貨や経済状況の安定に多大な効果がある、と語った。
サウジアラビアはイエメンの最大の支援国であり、人道支援団体KSReliefを通じて活動している。経済支援に加え、食料や生活向上のための支援が提供されている。