


ラマ・アルハマウィ
リヤド:絶滅の危機に瀕しているヒョウについての関心を高めるため、サウジアラビアが2月10日を「アラビアヒョウの日」に定めた。
これは閣僚評議会が先月発表したもので、近絶滅種に指定されているヒョウを保護しようという王国の試みの一環である。
アラビアヒョウはサウジアラビアの主要な肉食動物であり、王国の文化において大きな役割を果たしている。しかし、乱獲に加えて、自然界の獲物が不足していることから、野生のヒョウは現在200頭を切っている。
教育省は、この新たな取り組みへの子どもたちの参加を熱心に促している。アル・ウラー第2公立幼稚園(Second Public Kindergarten of AlUla)やその他の学校では、活動を応援するため、ヒョウの写真とともに「アラビアヒョウ大好き」などの好意的なメッセージをツイートしている。
2020年12月、文化相でアル・ウラー王立委員会委員長も務めるバドル・ビン・ファルハン王子が、シャラン自然保護区に「アラビアヒョウを絶滅から救う世界基金」(Global Fund to Protect the Arabian Leopard from Extinction)を設立した。ヒョウの個体と獲物を保護し、自然の生息地を守ることを目的としている。
近年、王立委員会と国立野生動物センター(National Center for Wildlife)がヒョウを保護するいくつかの活動に取り組んでいる。シャラン保護区での繁殖プログラムの拡大もその1つ。
昨年には、駐米サウジアラビア大使のリーマ・ビント・バンダル・アル・サウード王女が非営利団体「Catmosphere」を設立し、アラビアヒョウも含めた絶滅の危機にある世界の多くのネコ科動物の啓発に努めている。
王国はまた、世界の野生のネコ科動物の保護に専念しているPantheraとも緊密に連携している。
アラビアヒョウはサウジアラビアやイエメン、オマーン、UAEなどが原産で、山岳地帯に生息している。王国でアラビアヒョウを密猟した場合、40万リヤル(10万6000ドル。再犯者は3000万リヤル)の罰金と最高10年の懲役刑が課される。