
ラシッド・ハッサン
リヤド: サウジアラビアと国際検察官協会(IAP)は、リヤドでの会議後、世界中に広がる過激思想との闘いで協力することに合意した。
アラブニュースの独占インタビューのなかで、IAP会長のチョル・キュウ・ハン氏は次のように述べた。「サウジアラビア公訴局の検事総長は、IAPを強く支持してくれています。彼が、協力関係を会議で話し合うために、私を含むIAP代表団をサウジアラビアに招いてくれました。会議の議題は、『サウジアラビア公訴局とIAPとの国際的協力関係の向上、検察の完全性と透明性の強化、検察におけるデジタル変革、そして検察官の教育と訓練』でした」
「集中審議の後、両者は実り多い成果に到達することができ、今後はより密接かつ頻繁に協力し合うことを約束しました」とハン氏は述べた。
「私たちは、検事総長代理を含むサウジアラビアの複数の高官たちと会いました。国際協力局長官も出席していました。IAPの主要目的は、世界中の検察官同士の協力関係を強化することにあるからです」と彼は述べた。
「検事総長やその職員たちとは、今後の協力について話し合った公式訪問の場だけではなく、非公式の場でも会うことができたのは幸運なことでした」
サウジアラビアとの協力活動や、過激な信条や思想との闘いへの取り組み方について尋ねると、次のように述べた。「会議では検事総長が、テロリズムへの資金供与やマネーロンダリングを含む世界じゅうのテロリズムと闘うことの重要性を取り上げました」
「それらの犯罪は政府や各国の安定を蝕むものであるため、私はそれらと闘うことの重要性を強調するしかありません」と彼は述べ、それらのテーマは、IAPがこれまでにもさまざま会合や会議で頻繁に話し合ってきた問題であることを付け加えた。
「2020年9月にギリシャのアテネで開催される次の年次会議においても、主要テーマはテロリズムとの闘いに関するものになるでしょう」と彼は述べた。
サウジアラビアへの軍事行動作戦に対して、同組織は過去にどのような対処をしてきたかを尋ねると、ハン氏は述べた。「IAPはあくまでも非政府組織であり、国家間の紛争に介入することは決してありません。いかなる国家や領土についてもその主権を尊重し、内政問題について意見を述べることはありません。IAPは、IAP基準に沿った公正な訴追を支持するものです。IAPはいかなる国家の内政状況についてもそれを評価する立場にありませんが、メンバーが自分たちの検察業務を向上させようと努力する際には、常に支援や援助を提供します」
サウジアラビアの公的訴追過程の透明性をどのように評価するかについては、次のように述べた。「IAP代表団は、今回の訪問で、検事総長やその職員たちからの説明により、その効力、効果的管理メカニズム、そして極めて重要な、検察業務における登録や事例管理のデジタル最新化に関してなど、法規範や刑事司法を確立するためのサウジアラビアの検察業務についてとてもよく理解することができました」
IAP代表団は、サウジアラビアの暖かい歓待と豊かな文化に圧倒されたとハン氏は述べた。
「もちろんそれらが私たちの訪問の主要な理由ではありませんが、良い雰囲気と友好関係は常に、より良い信頼や協力関係にプラスに働くものです」と彼は述べた。
ハーグに拠点を置くIAPは、検察官たちの唯一の国際的非政府組織である。1995年に国際連合により設立された同組織は、180ヵ国の検察官たちから成っている。その目的には、麻薬密売やマネーロンダリングなどの犯罪捜査における相互支援の拡大・強化などが含まれる。