
ザイド・カショギ
リヤド:ラマダンを目前に控え、新型コロナの規制緩和はサウジアラビアの住民や市民にとってこれ以上ない良いタイミングとなった。
タラーウィーフ(深夜の礼拝)を含むモスクでの礼拝が、社会的な集会の制限による2年間の中断を経て、再開される。バザールなどの祝祭活動も許可され、祝祭の雰囲気を盛り上げる。
2020年3月4日、サウジアラビアは新型コロナの蔓延を懸念して市民や住民のウムラを中断し、メディナの預言者モスクへの巡礼者の訪問も制限した。
今年3月、サウジアラビア保健省は、公共の場でのマスクの着用、公共・私的空間でのソーシャルディスタンスなど、パンデミックに関する予防・防止措置の大半を解除した。
サウジに住む人々は、聖月を前にしたこの動きに興奮を隠せない様子だった。
「ラマダンが本格的に祝われるのはうれしい」と、ジェッダ在住のウィド・マスード氏(26歳)はアラブニュースに語った。
「社会的、経済的、心理的に、大変な2年間だったので、お祝いの雰囲気を取り戻すことは楽しみです」
彼女はまた、次のように述べた。「この2年間で、本当に実感しました。ラマダンの間、モスクで過ごすことは、常に私のお気に入りのくつろぎ方であり、神とつながる方法でした。さて、今年それが快適な選択になるかどうかは、時間だけが教えてくれるでしょう」
マスード氏は家族の中で一番年下で、今も実家で暮らしている。「我が家は実は祖父母の家で、毎日みんなが集まってフィトゥルを食べています。姪や甥たちが皆毎日集まり、楽しいときになるでしょう。そこがラマダンに関して確かに恋しかった部分です」
ジェッダに住む彼女はまた、市内の貧しい地域に住んでいる人々のための食糧やその他の必需品を提供するために時間と労力を寄付する若いボランティア団体「ハイル・フォー・オール(Khair for All)」への参加を恋しく思っていたと述べた。
この2年間、サウジの3,500万人の人々は、パンデミック関連の規制が終わる瞬間を待ち望んでいた。現在、1日の陽性者数は数百人と減少傾向にあり、生活は正常に戻りつつあるようだ。
「2年間、人々はウイルスに感染する不安と恐怖の中で生活してきたので、このタイミングで新型コロナの制限がすべて解除されたことは素晴らしいことだと思います」と、ジェッダ在住のサウド・アル・サウド氏(26歳)は語った。
「この規制の解除は、ウイルスに打ち勝つことができることを示しています。一層素晴らしいことは、ラマダンの時期にこれが起こったことで、人々がすべてのラマダンの活動をちゃんと実践できるようになることです」
アル・サウド氏は次のように続けた。「私は、ラマダンがコミュニティ全体を一つにし、誰もがずっと良い気分でいるように見えるのが好きです。それはラマダンが神に近づく時であるためであり、私にとってラマダンは、私がなれる最良のイスラム教徒でいることが全てです」
「今年のラマダンは、市内の恵まれない地域に行き、食糧を必要としている人たちに食べ物の小包を配ることを楽しみにしています。この2年間行えずにいた活動です」
サウジアラビアは、もはや旅行者に新型コロナのワクチン接種証明の提示や、PCR検査陰性証明書の提出、またはサウジ到着時の隔離を求めていない。
しかし、依然として屋内でのマスク着用が義務付けられており、ホテルやレストランなどの施設に入るには、アプリ「タワッカルナー」で免疫状態を提示する必要がある。