アラブニュース
リヤド:サウジアラビアのサルマン国王人道援助救援センター(通称KSrelief)が、近隣諸国、特にポーランドに避難しているウクライナ難民に対し、医療支援と住宅支援を行うために、総額1000万ドル相当となる、2つの協力協定に調印した。
国営サウジ通信が月曜日に報じたところによると、その協定は世界保健機関と国連難民高等弁務官事務所とのものである。 そして、KSreliefの総括責任者であるアブドラ・アル・ラビーア氏の立会いのもと、ビデオ会議で調印された。
WHOとの協定は500万ドル相当であり、ポーランド保健当局が要請する医療品を提供し配布することによって、難民の緊急医療を支援するものである。これには、糖尿病や心血管疾患などの非感染性疾患、麻疹やポリオなどのワクチンで予防可能な疾患、HIV、結核、新型コロナウイルス感染症などの治療に役立つ医薬品が含まれる。この援助によって約100万人が恩恵を受けることになる。
UNHCRとの協定も500万ドル相当であり、ポーランドにいる7万5,000人のウクライナ難民の緊急避難所関連の要件を満たすのに役立つだろう。毛布10万枚、マットレス7万5,000枚、ベッドカバー7万5,000枚、ゴム製ベッドシーツ7万5,000枚、寝袋5万枚などが必要となる。
協定は、リヤドのKSreliefの本部で、同組織の運営プログラム副総括責任者であるアフマド・アル・バイズ氏、ヨーロッパのWHOの地域ディレクターであるハンス・アンリ・クルーゲ氏、UNHCRの地域代表であるカリド・ハリーファ氏によって調印された。
アル・ラビーア氏は、今回の協定は、ポーランド政府や国連機関と連携してウクライナからの難民に緊急の医療支援と避難所支援を行うというサウジアラビアのサルマン国王の指令に沿ったものであると述べた。また、危機と逆境の時代に、サウジアラビアが国際的な救援と人道支援活動で果たしている主導的な役割を反映したものであると付け加えた。
サルマン国王は4月13日、ウクライナ難民に対し1,000万ドルの 「緊急医療・シェルター支援」 を提供し、ポーランドに到着した難民を優先的に扱うよう、KSreliefに指令を出した。