
ラシッド・ハッサン
リヤド:ハッジ事務交通局によると、ミナ、アラファト、ムズダリファ間で巡礼者の移動を迅速化するために、今年のハッジ期間におけるマシャエル鉄道の運航が認可された。
この先進的な鉄道システムの利用で、聖地間を走る道路から5万台のバスが削減されてきた。コロナ禍では完全には稼働していなかった。
列車は最高時速120キロで走り、アラファトとミナの間を13分、アラファトとムズダリファの間を7分で移動する。
サウジアラビアのサレ・アル・ジャセル運輸物流大臣が6月16日、巡礼者の到着に備えて鉄道駅を視察した。
運輸局によると、全長300メートル、定員3500人の列車計20本が毎年、ジャマラト橋の駅を含む聖地間を毎時約7万人、6時間余りで約42万人の巡礼者を移動させるという。
鉄道会社は、ハッジ期間中に巡礼者をサポートする国内の若者を季節雇用した。また、巡礼者がマシャエル列車に乗り込むのを監視する警備会社とも契約した。
警備会社は群衆管理や訓練に長けており、国内で数ヵ国語を話す人材も採用した。
2010年11月13日に開通したマシャエル鉄道は、22ヵ月をかけて建設された。
当初は35%の定員で運航されていたが、2011年に無人運転システムが導入されてからは100%の定員となった。
また、サウジアラビアは2018年10月に、ジェッダやラービグ市にあるキンブ・アブドゥラー経済都市を経由してメッカとメディナを結ぶ高速鉄道、アルハラマインを開通させた。
この鉄道は、全長450キロメートル以上にわたる路線距離を最高時速300キロで運航しており、聖都間を速く便利かつ安全に移動できる。
リヤドで広報部長をしているモハメド・ゼヤドさんは、アルハラマイン列車での旅行体験をアラブニュースに語った。「私にとって素晴らしい体験で、ぜひまた乗ってみたいと思います。とても清潔で安全で速く、時間も節約できます。メッカからメディナまで3時間でした」
「列車内や駅で働く職員は親しみやすく親切で、素晴らしいホスピタリティを見せてくれました。切符はオンラインで簡単に予約できます」とゼヤドさんは付け加えた。「とても助かる交通手段です」