
ラマ・アルハマウィ
リヤド:ウクライナの駐サウジアラビア大使がツイッター上で、水曜の国連総会における採決でウクライナの領土保全を支持したサウジアラビアに感謝を表明した。
「サウジアラビア王国の揺るぎない姿勢と、国連総会決議『領土保全、国連憲章の原則を擁護』への支持に感謝する。貴国の声は明瞭に届いた」と、アナトリー・ペトレンコ氏はツイッターで述べた。
国連憲章の「原則を擁護」と題された決議案に143か国が賛成票を投じた。この決議案は、ロシアによる違法なウクライナ国土の占領を非難し、ロシア政府に併合宣言の撤回を求めるものだ。
国連憲章によれば、ロシアによるドネツク、へルソン、ルハンスク、ザポリージャの占領につながった侵略行為はウクライナの領土主権と政治的権利を侵害するものだ。
Grateful to #SaudiArabia for its steadfast position and support of the #UNGA Resolution “Territorial Integrity: Defending the Principles of the UN Charter”. Your voice was heard loudly and clearly. 🇺🇦🤝🇸🇦 pic.twitter.com/6NsMNfKO1D
— Anatolii Petrenko (@AmbUkraineKSA) October 12, 2022
湾岸地域の他の4か国(バーレーン、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール)も国連憲章を支持する票を投じた。
ベラルーシ、北朝鮮、ニカラグア、ロシア、シリアは、決議案に反対票を投じ、35か国が棄権したが、圧倒的多数の賛成により採択された。
サウジアラビアの国連常駐代表アブドルアジーズ・アルワシル氏は、「全ての国が武力行使を控えなくてはならない」と述べた。
サウジアラビアの決議案への賛成投票は「国際連合憲章に記された原則を支持する」という同国の姿勢に沿ったものだと、同氏は述べている。
今回の国連決議の支持より前に、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、9月にロシアとウクライナの間での捕虜交換プログラムの一環として、様々な国籍の300人の捕虜を釈放することに貢献した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は皇太子に電話で、仲介の取り組みと捕虜釈放への貢献に対する感謝を伝えた。
サウジアラビアは、この紛争の人道面での影響を軽減するための支援を度々表明しており、全当事者間の仲介を継続していくとしている。
8月には、サルマン国王人道援助救援センターが、ポーランドのウクライナ難民のための緊急医療および避難所プロジェクトに対し、1000万ドルの資金援助を約束した。