
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は11月3日木曜日、サウジアラビア初の電気自動車ブランド「Ceer」を立ち上げた。
国営サウジ通信(SPA)によると、Ceerはサウジアラビアで初の電気自動車製造ブランドで、サウジアラビアおよび中東・北アフリカ地域の消費者向けにセダンやスポーツ用多目的車(SUV)などの車両を設計・製造・販売する。
同ブランドは、サウジアラビアの自動車製造分野に貢献し、公共投資ファンド(PIF)が経済の多様化に貢献するため、現地にある分野の能力を引き出すことに焦点を合わせた戦略に沿うものだ。
また、同社は気候変動の影響に対応するため、二酸化炭素排出量の削減と持続可能性の推進に向けたサウジアラビアの取り組みに貢献する。
「サウジアラビアは、ビジョン2030に沿った経済成長を推進するPIFの戦略の一環として、新しい自動車ブランドを構築するだけでなく、新しい産業とエコシステムを活性化し、国内外の投資を呼び込み、地元の人材に雇用機会を与え、民間セクターに可能性をもたらし、今後10年間のサウジアラビアのGDP増加に貢献します」と、ムハンマド皇太子は語った。
有望な成長産業への投資でサウジアラビアの国内総生産(GDP)の成長を多様化するというPIFの戦略の一環として、Ceerは1億5,000万米ドル以上の外国直接投資を呼び込み、最大で3万人の直接・間接雇用を創出する予定だ。
SPAによると、Ceerは2034年までにサウジアラビアのGDPに80億米ドル直接貢献すると予測されている。
公共投資ファンド(PIF)と富士康科技集団(フォックスコン)社の合弁会社である同社は、BMWから部品技術のライセンスを受け、車両開発過程で使用する。
フォックスコン社は、自動車の電子アーキテクチャを開発し、インフォテインメント、コネクティビティ、および自動運転技術の分野をリードする製品ポートフォリオを実現する。
各車両は、世界最高水準の自動車品質管理および安全基準で検査する。Ceerの車両は2025年に発売される予定となっている。