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Sabicが、プラスチックのリサイクルを循環させる「Trucircle」の目的を説明

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23 Jan 2020 07:01:25 GMT9
23 Jan 2020 07:01:25 GMT9

Sabic (サウジ基礎産業公社)は、消費者、小売業者、リサイクル業者、製造業者に対し、廃棄物の流れから貴重な材料を回収し、それらを処理して新しい製品を作るよう協力を呼びかけた。

Sabicは、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて、グローバル企業や政策立案者に画期的な「Trucircle(トゥルーサイクル)」構想での彼らの目的を概説した。

この構想は、プラスチックのリサイクルを循環させるのに役立つものである。プラスチックのクローズドループ・リサイクルでは、消費済プラスチック廃棄物が回収、リサイクルされて、新製品の製造に使用される。このプロセスには、バリューチェーンの完全な変革が求められるが、Sabicは、ダウンストリームおよびアップストリームのパートナーと協力してその達成に取り組んでいる。

Sabicの「Trucircle」ソリューションには、同社の環状材料および技術が含まれる。これには、混合プラスチック廃棄物のケミカルリサイクルからの環状ポリマー、バイオベースの再生可能ポリマー、再生可能原料に基づく新しいポリカーボネート(PC)、メカニカルリサイクル・ポリマーなどがある。

Sabicの副会長兼CEOであるユーセフ・アル=ベニヤン氏は、次のように言う。「Sabicは、より持続可能な世界の実現に取り組んでおり、顧客が持続可能性の目標を達成できるよう支援するためのアジェンダを用意しています。私たちはバリューチェーン全体のパートナーと緊密に連携し、プラスチック廃棄物のリサイクルのための循環型経済を推進しています。昨年には、ユニリーバやタッパーウェア・ブランズなどの顧客やブランドオーナーに「Trucircle」ソリューションを提供しました。」

彼は、「Sabicは、プラスチック廃棄物からの熱分解油の生産を増加させる半商業施設も推進しています。この施設は、オランダにあるSabicのヘレーン・キャンパスにあり、2021年までに稼働を開始する予定です」と付け加えた。

同施設からの生産物は、最初はSabicのダウンストリームの協力企業等に材料を提供することになるが、長期的には、すべてのグローバルな顧客向けに認証された環状ポリマーの供給を迅速に拡大することを目指している。

循環ポリマーの原料としてより多くのプラスチック廃棄物を使用するというSabicのコミットメントは、メカニカル・リサイクルからリサイクルプラスチックの取り込みを増やすという2020年の計画と並行して行われる。Sabicは、EU委員会の誓約に沿って、2025年までにヨーロッパで処理するプラスチックの量を200Ktにまで増大することを予定している。

Sabicはまた、素材使用の循環性を向上し、新たな持続可能性の機会を引き出すことを可能とする国際的なイニシアチブにも積極的に協力している。

サウジアラビアでは、Sabicは王国がサウジ2030ビジョンに示された廃棄物管理目標を達成できるよう努力している。これには、廃棄物の埋め立てを削減し、分別収集とリサイクルを増大するというコミットメントが含まれている。サウジアラビア公共投資ファンド(PIF)が完全所有するサウジアラビア投資リサイクル会社(SIRC)との戦略的提携により、廃棄物管理部門に新たな機会が生まれている。

循環へのコミットメントの一環として、SABICは世界プラスチック協会(WPC)および廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス(AEPW)の設立メンバーとなり、またオーシャン・クリーンアップのパートナーとなった。

また SABICは、「Trucircle」ソリューションの1つ1つが、国連持続可能な開発目標を達成するための取り組みへの確固たる貢献であると考えている。

戦略的な持続可能性への野心に従い、SABICは、自社の製造プロセスから発生する廃棄物を二次原料として使用するためにリサイクルし、また持続可能性に関連する専門技術、知識、文化を向上することにより、製造施設のパフォーマンスを最適化するための包括的プログラムを開始している。

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