
リヤド:サウジアラビア法務省は、2023年3月6日月曜、リヤドで初めて開催された司法に関する国際会議を終結した。
2日間にわたって開催された会議には、世界各国から法学者、法律専門家、意思決定者ら50名が参加し、テクノロジーにより法制度がいかに変革し、司法の透明性が高まり、人々にとって利用しやすくなるかについて話し合われた。
サウジアラビアのワリド・アル・サマーニ法務大臣は以下のように述べた。「世界で最も優秀な法律家たちと専門知識を交流させることができ、大成功の2日間となった。この会議で培われた対話と協調が、世界の司法のデジタル化による課題解決の将来的な発展に大きく寄与することを願っている。」
今回の会議は、25人の講演者と6つのメインセッションを設け「司法へのアクセスをデジタル技術で促進する」と題し、参加者を招待した。
予防的司法の強化におけるデジタル化の担う役割、法律実務における人工知能の未来、および司法結果を予測するためのマスデータ利用まで様々なトピックが取り上げられた。
サウジアラビアはこの会議を通じて、デジタルトランスフォーメーションに関する専門知識を共有しあい、司法制度のデジタル化の未来に関する国際的な関係強化のために重要な新しいプラットフォームを世界の法律関係者に提供することを目的としていた。
ビジョン2030の開始以来、サウジアラビアのデジタル化への取り組みにより、同国は司法制度のデジタル化における世界的リーダーとしての地位を確立している。
今やサウジアラビアの司法サービスの90%以上がデジタル化され、法務省のNajizポータルではユーザに少なくとも150の司法電子サービスへのアクセスを提供している。
過去1年間で、サウジアラビアではデジタルサービスが拡大し、237万件を超えるオンライン審問を円滑に進め、110万件を超える判決が下され、少なくとも520万件の電子委任状が発行された。