
リヤド: サウジアラビアのサルマン国王は21日、国民と全世界のイスラム教徒に向けて、イスラム教の聖なる断食月であるラマダンに際して祝辞を送り、ラマダンがイスラム教徒と全世界に希望と平和をもたらすよう希望を表明した。
国王は、二聖モスクへの訪問者を対象としたサービスの提供に関わる当局に対し、巡礼者が安心かつ平穏に儀式を行えるよう、最大限の効率と能力をもって職務に臨むよう指示したと、サウジ通信が報じた。
国王が祝辞を述べたのは、リヤドのイルカ宮殿で行われた週次閣議で議長を務めた際で、最高裁判所がラマダン開始日を23日と発表した後のことだった。
サルマン・アル・ドサリ報道相によると、閣議では、先週の一連の会合で取り上げられた諸問題を振り返った。各会合には、サウジアラビア高官らが、外交関係の発展と、サウジアラビアの地域的・国際的地位および役割の強化を目的として参加した。
イスラム協力機構第49回外相理事会に関しては、サウジ代表が、人道的・開発分野を中心とする共同行動への継続的な支援と、世界の平和共存と相互尊重を支持する揺るぎない姿勢を確認したことを取り上げた。
月曜日にブリュッセルで開催された国際ドナー会議については、サウジアラビアが、トルコ・シリア地震の被災者支援、被害の緩和、復興プロセスの支援を約束したことを取り上げた。
閣僚らは、サウジアラビアが世界中の困窮したコミュニティと連帯し、そのニーズに対応するための支援を行うことに絶えずコミットしていることが、以上のような取り組みに反映されているとした。
また、財政持続性プログラムの下での財政管理の強化、財政計画の質の向上、リソース活用の効率化など、政府による様々な改革の効果が、サウジ経済に対する信用格付機関による昨今の肯定的な評価に現れているとした。
報道相はまた、研究・開発・イノベーション部門の質の向上に対する継続的な関心と支援が、世界知的所有権機関の公表する2022版グローバル・イノベーション・インデックスでサウジアラビアの順位が15位上昇するという形に現れており、サウジ・ビジョン2030の目標に沿った、サウジアラビアの国際競争力とリーダーシップの向上を後押ししていると述べた。
また、閣議では、サウジアラビア・メキシコ両国の文化省の間で取り交わされた文化協力に関する覚書と、サウジアラビアの通信・情報技術省と中国のカウンターパートの間で取り交わされたデジタル経済に関する覚書を承認した。
イスラム諸事・ダアワ・指導(Islamic affairs, dawah and guidance)省が、ソマリアの寄付金・宗教問題(Endowments and Religious Affairs)省との間で、イスラム問題分野に関する覚書案に署名することを承認した。
他にも、南アフリカとの間の2つの協定締結が承認された。一つは、直接投資を促進するための共同基金設立に向けたフィージビリティ・スタディにおける協力、もう一つは海上輸送分野での協力に関するもの。
運輸・物流大臣と民間航空総局理事長がポーランド政府との間で取り交わした航空サービスに関する協定案の締結も承認された。
閣僚はまた、教育訓練評価委員会の委員長が、アラブ連盟教育文化科学機関との間で、アラブ語のカリキュラムとプログラムの評価と認定に関する協力協定案に署名することを承認した。
サウジアラビア検察庁とタジキスタン検察庁の間では、テロ、テロ資金調達、マネーロンダリング、その他の関連犯罪への対策に関する協定の締結が承認された。
また、地域および国際的な機関・団体の出向・雇用委員会のメンバーに人権委員会を追加し、個人情報保護に関する条例の改正を承認した。