
リヤド:18日、シリアのアラブコミュニティへの再加入に向けた動きが高まるなか、バッシャール·アサド大統領との会談のためにサウジアラビアの外相がダマスカスに到着した。
ファイサル·ビン·ファルハーン王子によるシリア訪問は、2011年のシリア内戦開始時に関係が断たれて以来、サウジアラビアの上級外交官としては初となった。
ファルハーン外相とアサド大統領は、「シリアのアラブ社会への復帰に寄与する、包括的な政治的解決を実現」するための歩みについて議論したと、同外相は述べた。
ファイサル王子はシリアのアサド大統領に対し、シリアの全地域に支援を届けるための適切な環境を提供し、シリアの難民や居住地を追われた人々のための環境を作ることが重要だと伝えた。彼らの苦しみを終わらせ、安全に母国へと戻れるようにすることは安定性の確保に繋がると同外相は述べた。
アサド大統領は、「シリアとサウジアラビア王国の健全な関係は標準状態であるべきだ。このような関係は両国のみならず、アラブ世界および同地域にも恩恵をもたらす」と述べた。
ファルハーン外相のダマスカス訪問は、先週のジェッダ訪問に次いで行われる形となった。ジェッダでファルハーン外相は、シリアのファイサル·メクダッド外相とシリアの統一、安全保障、安定性、領土保全について議論を交わした。
両外相はシリア危機への政治的解決を模索することを誓い、両国領事館の業務およびフライトの再開に向けた手続きが始まったことを歓迎した。
同じく先週、湾岸諸国、エジプト、イラク、ヨルダンの外相が協議会を実施し、シリアの統一、安全保障、安定性を保つための同国の危機に対する政治的解決実現に向けた取り組みについて議論した。
同協議会に参加した外相らは、「政治的解決はシリア危機に対する唯一の解決策だ」と述べ、同問題に対するアラブ指導者層の団結を呼びかけた。
翌日、サウジアラビアのファルハーン外相は、協議会で外相らは、アラブ指導者層の役割、この役割に関する必要な仕組みづくり、これらの取り組みを確実に成功させるためのアラブ諸国間の連携強化等を模索しあったと述べた。