
アラブニュース、ロンドン
サウジアラビアの外相は6日、同国のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談する予定はないと述べた。
ファイサル・ビン・ファルハーン外相はまた、アル=アラビーヤに対し、パレスチナに対する同国の政策は引き続き「確固たるもの」であると語った。
トランプ米大統領の中東和平計画の発表を受け、ネタニヤフ首相がサウジアラビアの皇太子との会談を求めたというイスラエルのメディアの憶測について、ファイサル王子は次のように語った。「サウジアラビアとイスラエルの会談の予定はない。この紛争が始まって以来サウジアラビアの政策は非常に明確である。サウジアラビアとイスラエルの間に国交はなく、王国はパレスチナを断固として支援する」
外相はまた、ネタニヤフ首相が2月3日にウガンダでスーダン暫定統治機関「最高評議会」議長と会談したのを受け、スーダンについても次のように語った。「スーダンは主権国家であり、彼らは自らの主権的利益を評価することができる」
外相は、「パレスチナ人の正当な権利」が守られることを保証するために双方の協議を呼び掛けた、和平計画に関するサウジの立場を改めて表明した。
ファイサル王子はアル=アラビーヤに次のように語った。「従来よりサウジアラビアは、アラブ連盟の他の国々とともに、パレスチナとイスラエル双方の合意による公明正大な和解があれば、イスラエルとの関係を正常化する意思があることを常に表明してきた。そうでない限り、サウジの立場は変わらない」
「サウジアラビアのパレスチナに対する政策は確固たるものだ。サウジアラビアは、中東危機の解決を目指すあらゆる試みを歓迎する。だがそれは、この問題に対するサウジアラビアのコミットメントとは無関係なことだ」
サウジアラビアがイランに対する政策についてイスラエルと利益を共有していたかどうかの質問に対して外相は、「アラブ世界やEU、米国などイランと問題を抱えている国は少なくない。利益の重複はサウジアラビアに限ったものではない」と述べた。