
リヤド:サウジアラビアのアフマド・アル・ラジ人材・社会開発相は21日、労働力と技能を開発し労働者に包括的な社会的保護を提供するために同国当局が行っている取り組みについて紹介した。
国営サウジ通信の報道によると、同大臣はインドのインドールで開催されたG20労働雇用大臣会合にサウジアラビア代表団を率いて参加し、講演を行った。21日に閉幕したこの2日間の会合には、G20加盟国の大臣、地域機関や国際機関のトップ、多数の国の市民社会の代表などが出席した。
アル・ラジ大臣は、今年のG20議長国であるインドに対するサウジアラビアの支持を確認した。また、サウジが力を入れている問題には世界的な技能格差への対処法、自由経済、経済プラットフォームの共有、社会的保護、持続可能な社会保障財政といった重要なトピックが含まれるとしたうえで、これらは労働・雇用問題に対して具体的かつ持続的な影響を及ぼす優先事項だと述べた。
また、人的資源・技能の開発や労働者への包括的な社会的保護の提供といった問題に対するサウジアラビアのアプローチについて語ったうえで、戦略策定の際には現代の労働形態への特別な考慮がなされていると述べた。
さらに、セクター別の技能評議会、技能アクセラレーター、個人事業主ポータルといったサウジアラビアにおける最も顕著なイニシアティブやプログラムをいくつか紹介したうえで、それらの成果や、サウジの労働市場に与えている重要な影響について話した。
アル・ラジ大臣は今回の会合に合わせて、韓国の李正植(イ・ジョンシク)雇用労働部長官との間で、労働・雇用関連分野での専門知識の交換や協力のための了解覚書を締結した。
この協定は、他の国々の同等省庁との国際的関係を構築・強化し二国間技術協力を促進するためのサウジ人材・社会開発省の努力を反映したものだと、サウジ通信は報じた。
両大臣はこれに先立ち、共通の関心事である重要な問題について協議し、両国間の過去の戦略関係を振り返り、協力強化の重要性を強調した。