
リヤド:サウジアラビアは5日、多数の国々の国家安全保障顧問や代表が集まってウクライナ危機について協議する会議をジェッダで開催する。サウジ通信が4日に報じた。
この会議の開催は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子による人道イニシアティブの取り組みが続いていること、そしてこの危機の初期から皇太子とロシアおよびウクライナの首脳とのコミュニケーションが継続していることを示すものだ。
この会議はまた、持続的な和平につながる解決の実現に貢献するべく努力することへのサウジの意欲と、この危機とそれに伴う人道的余波の影響の低減を目指すあらゆる取り組みやイニシアティブに対するサウジの支持を示すものでもある。
会議は、国際的な平和と安全を強化するような形で、また世界が人道・安全保障・経済上の影響をこれ以上受けることを回避するような形で、政治的・外交的手段を通した危機の解決方法について国際レベルで意見交換、調整、討議を行うことにより、対話や協力の強化に貢献することになると、サウジ政府は期待している。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、交渉の場を提供してくれたサウジに感謝すると述べた。
Tomorrow in Jeddah – in Saudi Arabia – a meeting of advisors to heads of state and representatives of the Ministry of Foreign Affairs regarding the Peace Formula will begin. Many countries will be represented, different continents, including the countries of the Global South. It… pic.twitter.com/FJrXwd6Ed0
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) August 4, 2023
同大統領はX(旧ツイッター)に投稿した声明の中で次のように述べた。「明日サウジアラビアのジェッダで、各国の首脳顧問や外務省代表による『平和のフォーミュラ』に関する会議が始まる」
「グローバルサウスの国々を含め、様々な大陸から多くの国々が出席する」
「非常に重要な会議だ。食料安全保障などの問題においては、アフリカ、アジア、世界の他の場所の何百万人もの人々の運命は、世界が平和のフォーミュラをいかに早く実行に移すことができるかに直接かかっているからだ」
また、ジェッダの会議は6月にコペンハーゲンで開かれた同様の会議に続くものであり、「世界平和サミット」に向けた「一歩ずつの」前進に寄与するものであると述べた。
「ロシアによる侵略を公平かつ誠実に終わらせることができれば、世界中の全ての人が恩恵を受けるだろう。ロシアがウクライナおよび世界の安全保障にもたらしている全ての脅威を取り除くことができれば、国際関係に平和が、世界の生活に安定が戻るだろう」