

東京:東京国際映画祭は水曜日、東京都心での10日間にわたる映画上映やイベントを終え、ペマ・ツェテン監督による『雪豹』がコンペティション部門・東京グランプリ/東京都知事賞を受賞した。イランとイスラエルゆかりの2人の監督が共同でメガホンをとった『タタミ』は審査委員特別賞と最優秀女優賞(ザル・アミール)を受賞した。
最優秀女優賞のアミールはビデオメッセージで、「この映画『タタミ』は日本語であり、どうすれば憎しみを乗り越える勇気を持てるかという普遍的な問題を取り上げている」とコメントした。
『タタミ』共同監督のガイ・ナッティヴ監督は、次のように語った。「『タタミ』は相手を敬うという日本の伝統へのオマージュ。イスラエルとイランの監督による初めての共同監督作でもある。私たちは協力し、兄弟姉妹になるという、政府ができないようにしようとしていることを実現した。私たちと世界のために、この映画を見てくれてありがとう。私たちは今、非常に困難な状況に生きているが、この暗いトンネルの中で映画によって少しでも明るくなることを願っている」
イランからはまた、ヤスナー・ミールタフマースブが『ロクサナ』で主演男優賞を受賞した。
『正欲』の岸義幸監督は最優秀監督賞、観客賞を受賞。最優秀芸術貢献賞は『ロングショット』のガオ・ポン監督に贈られた。
今年の映画祭は10日間で昨年の174本より多い219本の映画を上映、7万4841人(2022年の2倍以上)を動員した。