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アメリカ人声優、『BORUTO-ボルト-』の吹き替えを振り返り、声優志望者にアドバイス

アマンダ・セリーヌ・ミラーは、『BORUTO-ボルト-- NARUTO NEXT GENERATIONS』のうずまきボルト『美少女戦士セーラームーン』のセーラージュピターなど、象徴的アニメキャラクターの英語吹き替え版を担当してきた。(ANJ)
アマンダ・セリーヌ・ミラーは、『BORUTO-ボルト-- NARUTO NEXT GENERATIONS』のうずまきボルト『美少女戦士セーラームーン』のセーラージュピターなど、象徴的アニメキャラクターの英語吹き替え版を担当してきた。(ANJ)
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07 Dec 2023 02:12:45 GMT9
07 Dec 2023 02:12:45 GMT9

マナール・エルバス

ドバイ:『BORUTO-ボルト-』英語版でうずまきボルトの声を担当したアメリカ人声優のアマンダ・セリーヌ・ミラーが、アラブニュース・ジャパンのインタビューに応じ、声優としての歩みについて語り、業界を目指す若者たちにアドバイスを送った。

36歳の彼女は今年12月、アラブ首長国連邦(UAE)を初訪問し、スピーディー・コミックスでGCC地域初の交流イベントを行った。

ミラー氏は演劇を専攻していたが、13年前にアテレコの授業を受けて、すっかり魅了された。その後すぐにロサンゼルスに移り、声優事務所でインターンシップを経験し、やがて重要な役柄のオーディションを受けるようになった。

ドバイにて、スピーディー・コミックで交流イベント開催中のミラー氏(ANJ)

彼女はセーラームーンを収録したのと同じスタジオでボルトの声を収録した。「ボルトの企画が始まった時、スタッフはすでに私のことを知っていたので、オーディションを受けさせられたの」と彼女はアラブニュース・ジャパンに語った。2週間後、ボルト役に決まって翌日から開始というメールが届き、興奮すると同時に恐れを感じた。

「まずビデオゲームを収録して、それから映画をやって、1年半後にテレビ番組を始めました。第一部が終わったばかりで、第二部ももうすぐの予定よ」と彼女は付け加えた。

ミラー氏は、この役がこれほど成功するとは思っていなかったし、中東の視聴者の共感を得るとも思っていなかった。「声優をやっていると、いつも成功しないと言われるから、伝説的な役柄を当てられるとは期待しないの。自分が人気シリーズの一翼を担うとは思ってもみなかった。ちょっと緊張するわ」と語った。 

ボルト以外にも、彼女は『美少女戦士セーラームーン』のセーラージュピターや『ハンター×ハンター』のメンチなど、さまざまな象徴的アニメキャラクターの声を担当した。また、ネットフリックスの『キッド・コスミック』などのアニメシリーズにも参加しており、お気に入りの作品として挙げている。「(『キッド・コスミック』の)ジョーというキャラクターがお気に入りなの。面白くて、良質で、巧みに書かれた番組の主人公を演じるのは本当にクールなことよ」と彼女は語った。

ミラー氏は、日本のビデオゲームシリーズ『ダンガンロンパ』の英語版声優も務め、主人公の敵役である江ノ島盾子と腐川冬子を演じた。「『ダンガンロンパ』の盾子は大好きなビデオゲームキャラクターなの。声の幅を広げることができて、演技が楽しかったわ」。

彼女は、これから業界で活躍する若い声優たちに刺激を与えられればと願っている。アラブ人は自分と似たキャラクターを忠実に表現できるため、この業界では有利だとも述べた。

「アメリカでは、これは大きな財産になるの」と彼女はアラブニュース・ジャパンに語った。「アラビア語であれ、他の言語であれ、外国語を話すことができれば、履歴書に載せられるし、多くの人が持っていないものだから、おそらくエージェントに採用してもらえるかもしれない」

「ぜひ授業を受けて。声を通してキャラクターを伝えようとする仕事なのだから、演技を学んで。即興の授業や歌のレッスンを受けるのもおすすめ。声を楽器として使えるようにするのに役立つから」とも語った。

『BORUTO-ボルト-』の第二部と並行して、ミラー氏は近々公表が予定されている大きなプロジェクトを抱えている。彼女は、自分を応援してくれるアラブのファンに感謝を表した。「私のような声優にとって、ファンのあなたがいなければ今の立ち位置にはいられなかった。どうもありがとう」。

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