
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)のトニー・ヴィンチケラーCEOは戦略説明会で、「クランチロールは今後数年間、SPEにおける主要な成長ドライバーになるだろう」と語った。
テクノロジーとエンターテイメントのコングロマリットであるソニーは、映画、ゲーム、音楽事業で知られているが、アニメ「デーモン・スレイヤー」を制作したアニプレックスや、全世界で1300万人の加入者を持つクランチロールを擁するアニメ大国でもある。
インターネットとストリーミングの普及により、アニメはより多くの視聴者に親しまれるようになり、人気フランチャイズはますます世界的なエンターテインメント企業に狙われるようになっている。
アニメ市場は2030年までにおよそ2倍の600億ドルになると予想されており、クランチロールはアマゾンのインターフェイスを通じてストリーミングサービスにアクセスできるアマゾン・チャンネルズで、東南アジアとインドでの拡大に動いている。
ソニーは一般的なエンターテインメント・ストリーミング・サービスを持たず、技術革新が業界を揺るがす中、独立したコンテンツ・プロバイダーであることが強みだと主張してきた。
ロイターは今月初め、ソニーが米メディア企業パラマウント・グローバルの資産買収に興味を持っていると報じた。
「私たちの戦略は、より多くのIP、より多くの製品、より多くのライブラリを販売することです」とヴィンチケラーCEOは事業の投資戦略について質問された際に答えた。
ソニーは1月、インドのジー・エンターテインメントとの合併計画を中止した。
ヴィンチケラー氏は、「我々は、前面に出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない他の選択肢を検討している」と述べ、詳細は明らかにしなかった。
ロイター