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アラブ連盟の当局者が湾岸地域の対立をめぐりレバノンで会談

月曜日、アラブ連盟のホッサム・ザキ事務次官(左)が、ベイルートで行われたレバノンのアブドラ・ベンハビブ外務大臣との共同記者会見で講演している。 (AP)
月曜日、アラブ連盟のホッサム・ザキ事務次官(左)が、ベイルートで行われたレバノンのアブドラ・ベンハビブ外務大臣との共同記者会見で講演している。 (AP)
10月29日、ジョージ・クルダヒ氏によるイエメン内戦についての発言の後、サウジアラビアは駐レバノン大使を召償還した。(AFP)
10月29日、ジョージ・クルダヒ氏によるイエメン内戦についての発言の後、サウジアラビアは駐レバノン大使を召償還した。(AFP)
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09 Nov 2021 01:11:55 GMT9
09 Nov 2021 01:11:55 GMT9
  • アラブ連盟の事務次官がレバノンの政治家に対し次のように語る。「あなた方は解決策を知っているが、何もしようとしていない」

ナジャ・フーサリ

ベイルート:アラブ連盟のホッサム・ザキ事務次官は、イエメン内戦におけるサウジアラビアの役割に対する批判をめぐりレバノンとサウジアラビアの間に生じた亀裂を埋めようと、月曜日にレバノンで会談を行った。

ザキ氏は、訪問の目的は「レバノンの立場を理解し、同国内の意見の収束を促進し、サウジアラビアとの問題を解決するために努力すること」だと述べた。

ザキ氏は、サウジアラビアや他の湾岸諸国との関係に関するレバノンの危機は「単純ではなく、イエメンで発生中の出来事に対する大臣の説明を超えている」と強調した。それは現状に対する統合的立場であり、そしてこれはサウジアラビアが非難してきたことだ。レバノンの立場は、イエメン問題に対するアラブの決定とは異なる」

ザキ氏はミシェル・アウン大統領、ナジーブ・ミカティ首相、ナビーフ・ビッリー議会議長、アブドラ・ベンハビブ外務大臣と会談した。

その会談は、10月29日、イエメン内戦に関するジョージ・クルダヒ情報大臣の発言が放映された後に発生したサウジアラビアとレバノンの外交上の危機を背景に行われた。

ミカティ首相はザキ氏にこう語った。「レバノンはサウジアラビアと湾岸諸国との正常な関係回復に強く望んでおり、各国との間に生じた溝を埋め、兄弟愛と協力の精神の中に生じた相違に対処するため、可能な限り努力する」

彼は、レバノンは「安全保障理事会決議、湾岸イニシアチブ、および関係者間の対話の原則から派生しアラブ連盟がイエメン危機に関して下した全ての決定にコミットしている」と述べた。

ザキ氏は声明の中で、サウジアラビアを訪問する必要がある場合は、それを実行するということを確認した。

しかし、彼は「大多数はサウジ・レバノン危機を解決する方法を知っているが、誰もその一歩を踏み出していない」と述べた。

政治評論家たちは、「クルダヒ氏の辞任と、王国への麻薬密輸防止対策を真剣に講じることが、問題解決への入り口になるだろう」と述べている。

レバノン外務省で開かれた記者会見で、ザキ氏は以下のように述べた。「現在の危機に対処するためにしなければならないことは明確であり、我々すべてが懸命の取り組みを継続しなければならない。なぜなら、レバノンと湾岸諸国、特にサウジアラビアとの関係は、古くから確立された重要なものだからだ。この問題にはついては、全ての人々の努力でありそれを期待する。そして彼らが目標達成を追求していくことが必要だ」

彼は「この問題は軽く扱われるようなものでは全くない」と述べた。

ヒズボラは、彼らが保証を受けない限りクルダヒ氏の辞任は拒否するとしており、首相は湾岸諸国との関係危機において大きな前進はできていない。

先週末、ミカティ首相はクルダヒ氏に「彼の国民としての良心が求めることをするよう」、即ち、彼に辞任するよう求めた。

クルダヒ氏は辞任を拒否し、マラダ運動の指導者で、ヒズボラとシリア政権の同盟者であるスレイマン・フランギエ氏の立場をとった。

ヒズボラは、クルダヒ氏が辞任するようなことがあれば「国家主権」が損なわれるだろうと述べた。

外交上の亀裂は、ヒズボラにより引き起こされた危機で既に苦しんでいるレバノン政府に更なる圧力をかけることになった。

ヒズボラは、ベイルート港爆発事件の司法調査官タレク・ビタール判事の解任と、タヨーネの衝突事件の調査終了までの間、内閣会議へのヒズボラとアマル運動の代理人参加を阻止した。

タヨーネでの衝突は、ビタール裁判官に対するヒズボラの抗議が、レバノン軍団のメンバーを含むアイン・レマネ地区周辺の人々との武力衝突へと発展したことにより始まった。

ビタール判事をベイルート港爆発事件の調査から外そうとする動きは今も続いている。

このような動きで最新のものは、控訴裁判所の第15室長であるハビブ・メツァー判事によるビタール氏解任の判決だ。

メツァー氏の動きに対しては嵐のような反応が引き起こされた。

爆発事件の犠牲となった外国人たちの検察官は、「彼の下した判決には重大な誤りがあるため」メツァー判事について司法検査局と最高司法評議会に訴状を提出した。

ベイルート弁護士会は、メツァー判事の「ビタール氏の申し立てへの介入および一方的な決定は違法である」と述べたレビューを控訴裁判所に提出した。

月曜日の時点で、ビタール氏が爆発事件で非難した政治家たちが、彼に対して起こした訴訟件数は16件に達した。

これらは、彼が行う調査を麻痺させ、彼の任務を解くことを目的としている。

ハッサン・ディアブ前首相とアリ・ハッサン・カリル前大臣、アリ・ズアイター氏、ノハド・アル・マクノウク氏、ユセフ・フィニアノス氏らは皆、法廷への出頭を避けようとしている。

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