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日本の「ホラーの巨匠」黒沢監督、B級映画の魅力を強調

2024年10月3日、釜山で開催された第29回釜山国際映画祭(BIFF)で、ガラプレゼンテーション「クラウド」、「サーペント・パス(2024)」、アジア映画監督賞の記者会見でスピーチする日本の映画監督、黒沢清氏。(写真:Jung Yeon-je / AFP)
2024年10月3日、釜山で開催された第29回釜山国際映画祭(BIFF)で、ガラプレゼンテーション「クラウド」、「サーペント・パス(2024)」、アジア映画監督賞の記者会見でスピーチする日本の映画監督、黒沢清氏。(写真:Jung Yeon-je / AFP)
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04 Oct 2024 01:10:59 GMT9
04 Oct 2024 01:10:59 GMT9

釜山(韓国):映画界の「ホラーの巨匠」であり、釜山国際映画祭の「今年の映画製作者賞」を受賞した黒沢清監督は木曜日、日本のアーティストにもっとジャンル映画を追求してほしいと語った。

韓国の映画『パラサイト』でアカデミー賞を受賞したポン・ジュノ監督など、著名なアジアの映画監督たちは、鋭い洞察力と心理的な深みで知られる69歳の黒沢監督に敬意を表している。

黒沢監督は水曜日にBIFFの「今年の映画監督」賞を受賞し、香港の著名な俳優であるトニー・レオンやチョウ・ユンファなどの受賞者たちに加わった。

ジャンルの枠を超えた作品で知られるポン監督はビデオメッセージで、黒澤監督の「熱烈なファン」であると語り、長年感銘を受けてきた作品のリストを読み上げた。

映画専門家によると、ポン監督の作品、特に2003年の犯罪スリラー映画『殺人の追憶』は黒澤監督の影響を強く受けているという。

ソウルにある漢陽大学のジェイソン・ベシャールゼ教授は、1997年の黒澤監督のホラー映画『キュア』を「その素晴らしい雰囲気と強烈さ」を理由に挙げた。

「この映画は、ボン監督が陰惨な犯罪に挑む際のアプローチを形作った…そして、そのジャンルの融合」とAFPに語った。

黒沢監督は、BIFFで「ジャンルB級映画」と表現した2本の新作を披露する。暴力的なスリラー映画『Cloud』と、1998年の犯罪ドラマ『Cloud』をフランス語でリメイクした『Serpent’s Path』である。

木曜日に記者団に対して黒沢監督は、「日本には、私のようにジャンル映画を制作する監督は多くない」と語った。

「日本ではこのような若い監督がなかなか現れないのが残念だ」と述べた。

黒沢監督はポン・ジュノ監督について、「彼はとても有名になり、世界的な巨匠となったため、雲の上の存在、手の届かない人物のように感じられる」と語った。

また、ポン・ジュノ監督のビデオメッセージを見た感想を「(ポン・ジュノ監督は)今でも私を友人だと思ってくれているんだと思った」と述べた。

BIFFのチーフプログラマー、ナム・ドンチョル氏は、黒澤監督を「映画の中で最も革新的なサスペンスを生み出す監督」と評した。

「黒澤監督は、登場人物2人のシンプルな会話からさえ、信じられないほどゾッとする瞬間や、深く恐ろしい瞬間を生み出し、何か恐ろしいことが起こりそうな感覚を呼び起こす」と、ナム氏はAFPに語った。

「彼の膨大な作品群を通して、単なるジャンル映画ではなく、ジャンル映画を通して人間の本質を明らかにする作品を作り上げてきた」

「蛇の道」がリメイクされたのは、1998年のオリジナル作品は脚本家の高橋洋氏と共同制作したもので、完全に自分の作品ではないと感じたからだ。

「彼が書いた脚本は非常に良く練られており、独特なものでした。オリジナル映画はある意味、私のスタイルというよりも高橋氏のスタイルの影響を強く受けていると感じました」と黒沢氏は語った。

彼は、日本でもっと多くの若い才能がジャンル映画とその利点を追求することを望んでいると語った。

「映画でしか表現できない瞬間を捉えることが、B級映画のジャンルを定義するものだと私は信じている」と黒沢監督は語った。

そのような映画に没頭すると、「まるで画面に張り付いたように、完全に画面に目を奪われ、もう一度見たくなる」のだという。

AFP

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