シャマ・クリシュナ・クマール

ドバイ：Netflixの人気リアリティ番組シリーズのひとつが、新番組「Love is Blind, Habibi」だ。中東・北アフリカ地域に独自の恋愛スタイルをもたらしている。この番組では、20人の適齢期のアラブ人が、お互いの姿を見ずに運命の相手を探す。

この番組のコンセプトをご存じない方のために説明すると、男女の参加者はポッドの中で互いに交流し、壁を隔ててデートをする。つまり、互いの声だけが聞こえるのだ。数日間にわたって交流を深めた後、意気投合した参加者は、直接顔を合わせる前に意中の相手にプロポーズする。

10月10日に公開されるこの番組では、カップルたちが現実の世界で互いを知り、それぞれの家族や友人と会い、結婚式の準備をする様子が追われる。結婚式は、カップルがポッドを出てから4週間後に予定されている。

サウジアラビア人女優のElham Ali（エラム・アリ）と夫のKhaled Saqr（カーレド・サクル）がホスト役を務めるこの番組は、カリスマ性があり、親しみやすい雰囲気で、これから9回のエピソードで紹介される出場者たちと対照的な存在である。このシリーズでは、サウジアラビア、レバノン、モロッコ、イラク、クウェートなど、中東地域の出場者が次々と紹介される。

第一印象という点では、「Love is Blind, Habibi」は、お見合いという異国の概念に親しみやすさをもたらしている点で際立っている。家族、友情、仕事、人生の目標といった価値観は、もちろん現代的な解釈を加えた上で、この地域を象徴している。

参加者の間には驚くほど強い連帯感があり、カップルが成立するにつれ、誰かが落胆するのは避けられないが、誰もが新しいカップルを祝福するために集まってくる。他の「Love is Blind」のバージョンとは異なり、アラブ版は成熟し、敬意を示し、オープンであることが見ていて新鮮である。

しかし、ドラマや奇抜な行動を期待している人々もがっかりすることはないだろう。男女双方から早期に発せられた警戒のサインは見逃され、理想的な組み合わせとは言えないカップリングが成立してしまう。シーズン中盤の目玉となるエピソードでは、カップル全員がリゾート地に集まり、お互いに直接対面するのだが、すぐに緊張が高まり、テレビとしては非常に面白い展開となる。

特に、参加者が将来のパートナーの家族や友人と対面するエピソードは、衝撃的だ。

しかし全体的には、「Love is Blind Habibi」は特に目新しいことをしているわけではない。ほとんどの参加者は、その経験の浅さが主な原因で、本質に迫ることができない。必ずしも重大な性格上の欠陥があるからというわけではない。

しかし、数時間、後ろめたい楽しみを満喫したいのであれば、「Love is Blind Habibi」はドラマ、騒動、陰謀をたっぷり提供してくれる。