
ロンドン:伝説的な日本のアニメーション・スタジオのスタイルでAIが画像を生成するソーシャルメディアの流行に乗ろうとしたイスラエル軍の試みは、見事に裏目に出た。
ChatGPTメーカーのOpenAIが先週、新しい画像ジェネレーターを発表した後、インターネットはスタジオジブリ風の画像で溢れかえっている。
この大流行は、人工知能モデルがアーティストの著作権を侵害する範囲についての議論を激化させた。また、スタジオジブリが制作した美しい手描き映画を丹念に作り上げるための骨の折れる仕事と、ソーシャルメディアやAIモデルの出現によってもたらされた即座に満足する文化とを対比させている。
イスラエル国防軍は日曜日に、ジブリのスタイルで軍の各部隊を描いた4つの画像をソーシャルメディアに投稿した。
「私たちもこのトレンドに乗ろうと思ったのです」と投稿した。
We thought we’d also hop on the Ghibli trend. pic.twitter.com/fdmUfn3o4o
— Israel Defense Forces (@IDF) March 30, 2025
その後、怒りとユーモアを交えながら、この投稿を非難したり嘲笑したりする反応が相次いだ。
イスラエルがガザへの爆撃を強化し、すでに5万人以上のパレスチナ人を殺害し、2023年10月に開始した行動で住民を避難させているときに、この画像は共有された。
多くの人々が、X上でジブリ風にAIが生成した、パレスチナ領土におけるイスラエルの蛮行を描いた画像で反応した。
対抗画像には、目隠しをされ手錠をかけられたパレスチナの子どもをあざ笑うイスラエル兵や、荒廃を背景に女性や子どもにライフルを向けるイスラエル国防軍の姿が描かれていた。
イスラエルの違法入植地建設とパレスチナの土地の占領を指して、「植民地化する芸術」という返信があった。
他のユーザーからは、スタジオジブリの共同創設者である宮崎駿が厳格な平和主義者であり、彼の作品の多くに強い反戦のメッセージが含まれているという指摘があった。
2003年、『千と千尋の神隠し』がオスカーを受賞したアカデミー賞授賞式に出席するため、渡米を拒否したことは有名だ。
2016年のビデオでは、宮崎監督がAIによって生成された画像を軽蔑しているように見える。ドキュメンタリーの映像では、AIのデモを見た宮崎監督が「まったくうんざりした」と語っている。