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ゴジラファンが70周年を迎えた怪獣を祝う

(左から)2025年7月26日、カリフォルニア州サンディエゴで開催されたコミックコン・インターナショナルで、著者のスティーブ・ライフル氏とエド・ゴジゼウスキー氏が、著書「Godzilla: The First 70 Years」のサイン会に、若いファンとポーズをとっている。(AFP)
(左から)2025年7月26日、カリフォルニア州サンディエゴで開催されたコミックコン・インターナショナルで、著者のスティーブ・ライフル氏とエド・ゴジゼウスキー氏が、著書「Godzilla: The First 70 Years」のサイン会に、若いファンとポーズをとっている。(AFP)
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28 Jul 2025 12:07:31 GMT9
28 Jul 2025 12:07:31 GMT9

サンディエゴ:ゴジラは年月を経て姿を変え続けてきたが、そのファンたちの熱狂的な支持は変わらない。彼らはポップカルチャーの祭典「コミコン」で、日本のモンスター・ゴジラの70周年を祝った。

ゴジラを生み出した日本のスタジオ・東宝は、モンスターの王と呼ばれるこの怪獣を祝うイベントのスケジュールを管理しており、コミコンもその一環として開催されている。

ゴジラは1954年11月3日、本田石郎監督による最初の映画公開と共に誕生した。

「私はゴジラのビックファンです」と語ったのは、アリゾナからコミックコンに参加するために訪れた教師のアンジェラ・ヒルさん。今年のコミコンでは、ゴジラを祝うイベントや展示が多数開催された。

ポップカルチャーの世界最大級の祭典であるコミックコンには、13万人もの人が集まり、その多くは魔法使いやプリンセス、映画やゲーム、テレビシリーズのキャラクターに扮して参加している。

ゴジラの物語によると、太平洋での核実験により、太古の両生類の怪獣が覚醒し、変異する。海から現れ、怒りに満ちて日本を襲撃し、核の恐ろしい力を象徴している。

「彼は歴史的な出来事から生まれたからだと思う。他の多くのモンスターは単に興味深い生物だけど、国家の悲しみを背負っていない」

と、ヒルさんは第二次世界大戦中のアメリカによる広島と長崎への原子爆弾投下を指して語った。

サンディエゴのポップカルチャーの聖地では、ゴジラのイメージと写真や動画を撮影するために人々が列を作った。このテーマは、金曜日に開催されたパネルディスカッションでも取り上げられ、2016年にリブート版『シン・ゴジラ』を共同監督した樋口真嗣も参加した。

この映画シリーズはほぼ40作品に及ぶほか、モンスターを題材にした数百のアニメ作品、テレビシリーズ、グラフィック作品も生み出している。

土曜日に、エド・ゴジシェフスキーさんとスティーブ・ライフルさんは、コミックコンで完売した彼らの本『ゴジラ:最初の70年』にサインをしていた。

「ゴジラは豊かな歴史を持っている」とライフルさんは AFP に語った。

「これは、単一のキャラクターに焦点を当てた、映画史上最も長く続いている長編映画シリーズです。ジェームズ・ボンドよりも長い歴史があります」と語った。

その長寿の秘訣は、ゴジラが時代とともに進化しながら、その起源に忠実であり続けたことだと彼は言う。

「ゴジラは真剣で、恐ろしく、英雄的で、ユーモアもある。しかし同時に、これは非常に現実的なものに根ざした映画キャラクターです」とライフルさんは語った。

「それは、日本が第二次世界大戦中に経験したトラウマ、そして第二次世界大戦後のトラウマ、ヒロシマとナガサキの後のトラウマです」と付け加えた。

彼は、最初のゴジラ映画を監督した本田が、戦争、特に核兵器への反対を訴えるメッセージを映画を通じて伝えたベテラン監督だったと述べた。

ゴジラのファンで、2人の脚本家のサインを求めて列に並んだミシェル・ペナさんは、モンスターの魅力の一部は、年月を経て変化してきた点にあると述べた。

「善、悪、ヒーロー、アンチヒーロー、そういうところ。それが好き」と彼女は語った。

「彼は、愛らしいというわけではない」と彼女は付け加えた。

「彼は、大きな恐竜のような生き物です。怖い。でも、本当に、本当に、彼を応援している自分に気づくんです」

AFP

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