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東京都知事、新型コロナウイルス対応により再選有力

小池百合子東京都知事は、2020年7月5日の投票で再選される可能性が高い。(写真/AP通信)
小池百合子東京都知事は、2020年7月5日の投票で再選される可能性が高い。(写真/AP通信)
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05 Jul 2020 08:07:03 GMT9
05 Jul 2020 08:07:03 GMT9

東京:東京都知事の小池百合子氏は、最近の新規感染者数の増加により感染拡大の第2波の到来に対する高まる懸念にもかかわらず、新型コロナウイルス対応に対する国民の支持に後押しされ、日曜日の投票で再選される可能性が高い。

日本の首都である東京都の都知事に女性として初めて就任した小池氏。現在67歳の小池氏は、2021年9月に任期が満了する安倍晋三首相の後任候補としても注目されている。

現在のところ1兆ドルの経済規模を誇る巨大都市である東京の1400万人の命を守ることに注力する、と小池氏は述べる。

「都民のため新型コロナウイルスと闘うことは、私の第一の責任であり、何よりの責任である」と選挙前夜に語った。小池氏はネット上で開催した選挙キャンペーンで述べたメッセージの中で、東京の 「新しい日常」の下で、新型コロナウイルス感染予防と経済とを両立させることを約束した。

東京都内における新型コロナウイルスの新規感染者数は6月下旬から再び増加しはじめた。土曜日には131人の新規感染が確認され、3日連続で新規感染者数100人を突破し、5月上旬以来2ヶ月ぶりに高水準を記録した。ここ数週間で全国での新規感染者数は約1万9700人、死者数は977人と急増している。

小池氏の対抗馬として、人気俳優から政治家に転身した山本太郎氏やベテラン弁護士の宇都宮健児氏などが立候補している。

山本氏は東京オリンピックを中止し、その予算を新型コロナウイルス危機により損害を受けた人々のために使いたいと訴える。一方日本のバーニー・サンダースと呼ばれる宇都宮氏は、より包括的で多様性のある社会のために福祉支援の充実を訴えている。

日曜の夜の投票終了後、すぐに結果が出ると予想されている。毎日新聞による最近の世論調査によると、小池氏が大差で他の候補者をリードしている。

東京下町の投票所の外で、退職者の田村秀和氏は、東京オリンピック開催に向けた小池氏の取り組みを評価し、小池氏に投票したと述べた。「私は東京オリンピックに反対する人には『ノー』と言う」と語った。

もう一人の有権者である土屋洋次郎氏は、小池氏が最近の新型コロナウイルス感染者の急増に対する懸念の高まりに対処していないと思う、と述べた。

「現状を明確に把握していないのではないかと思う 」と述べ、検査の拡大を推し進める宇都宮氏に一票を投じたことを付け加えた。

小池氏はとりわけ、日本にも日本独自の疾病対策センターを設けるべきだと述べる。

また、小池氏はパンデミックの影響により東京オリンピックが来年に延期されたことを受けて、よりシンプルな東京オリンピック開催に向けて国民の理解を得ようとした。

小池氏は、通勤電車の混雑を緩和し、子供や高齢者のための介護施設を十分に利用できるようにし、過重労働をなくすという東京都民に対する約束を完全に果たしたわけではないが、小池氏のパンデミックへの対応を批判している人でさえも、彼女の対応を概ね認めている。

これは、少なすぎるし、遅すぎると批判されてきた安倍首相とはとても対照的だ。

今年の春に新型コロナウイルスの流行が広まるにつれ、数々のスキャンダルに加えて感染危機に対する対応や経済への深刻な影響により支持率が急落した同じ保守系の安倍氏よりも、小池氏はしばしば高い存在感を示した。

元テレビ番組のニュースキャスターの小池氏は、スタイリッシュであり、メディアにも精通している。

また、小池氏は党派閥への忠誠心が強い日本の政治家の中では珍しく、少なくとも7回は党と党の間を飛び回り、新たな党を設立するなど「渡り鳥」と呼ばれている。

AP通信

 

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