
アミン・アッバス、ドバイ
アメリカの声優マイク・ポロック氏は、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のドクター・アイヴォ・「エッグマン」・ロボトニックやポケモンに登場するキャラクターなど、人気キャラクターの声を何役もこなしていることで知られている。
そのポロック氏がアラブニュース・ジャパンの独占インタビューに応じて語ってくれたところによると、アニメ業界でキャリアを確立したのは、2000年代初頭のことだという。
「私のアニメデビューについては、アニメファンのほとんどが、2000年に米国でリリースされた『厄災仔寵』(やくさいこちょう)の賀茂教授役だと思っているのではないでしょうか」とポロック氏は語った。
ポロック氏によると、氏がドクター・エッグマン役に選ばれたきっかけは、以前働いていた米国のライセンス会社「4キッズ」がボロック氏在籍当時『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の権利を取得したことだったという。
『ソニックシリーズ』の30周年を間近に控え、ポロック氏はアラブニュース・ジャパンに、同シリーズと仕事ができて大変嬉しいと語った。
「これまでのところ、大変エキサイティングな17年でした。シリーズにはこれからもずっと関わっていければと思います。役を失うようなことがない限り」とポロック氏。「このシリーズのファン層は大変熱心で評価の厳しいコアなファンたちですので、製作側はやるべきことをやっているのではないでしょうか。異論のあるファンもいらっしゃるかもしれませんが」
ポロック氏によると、テレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズとの旅の始まりは、4キッズプロダクションに依頼され、この人気アニメシリーズの1話でマイナーな役を演じたときだったという。その後、推薦によりその他のポケモンキャラクター役もこなすようになった。一時的にキャスト入れ替えの必要があったときには、ナレーター役も務めたという。
仕事上直面する最大の職業病としてポロック氏が挙げたのが、「派手に叫び声を上げたあとで」声帯の回復が必要なことだった。
自分が役を演じるシリーズはすべて大好きだという。「それは主に自分が関わっているからですが、ただこれらについては必ずしもファンとしての目で見ているわけではありません」
業界入りを目指す声優志望の人に対しては、ポロック氏は2つのことを学ぶといいと助言した。演技、そしてオーディション落選後の気持ちの処理の仕方だ。