
全国出版協会・出版科学研究所(東京)は25日、2020年の書籍・雑誌の推定販売額(電子出版を含む)が前年比4.8%増の1兆6168億円で、2年連続のプラスになったと発表した。コロナ禍で読書傾向が強まったことと、コミックス「鬼滅の刃」の爆発的ヒットが主な要因だという。
このうち、紙の出版市場は同1.0%減の1兆2237億円で、内訳は書籍が同0.9%減の6661億円、雑誌が同1.1%減の5576億円だった。一方、電子出版市場は同28.0%増の3931億円。内訳は電子コミックが同31.9%増の3420億円、電子書籍が同14.9%増の401億円。電子出版の大幅な伸びが市場全体を押し上げる格好となった。
JIJI Press