
シャムズ・エル-ムタワリ、ドバイ
日本の作家、村上春樹の新しい作品である8つのショートストーリー集『一人称単数』を世界各国で4月6日に発売された。
「一人称単数のショートストーリー集は哲学的でミステリアスな話で、愛や孤独、子供時代や記憶について見事に表現されています…全てにあの独特の村上らしさがあります」と村上の公式ウェブサイトで述べられている。
村上のウェブサイトによれば、テーマのいくつかには作家自身が愛するバスケットボールやジャズの2つも含まれていると言う。
作品のスタイルは村上のこれまでの多くの作品と似ており、「これらのストーリー集は我々の心と外界の間にある境界に挑戦している」のだとウェブサイトでは説明している。
この本はフィリップ・ガブリエルによって英訳され、電子書籍やオーディオブック、ハードカバーで販売されており、オンライン価格は約28ドル(3075.32円)となっている。
村上のウェブサイトでは、最新作販売のプロモーションで引用ギャラリーをリリースし、ショートストーリーからの一節に画像を添えている。
その一つでは「私は考えるのですが、愛というのは、我々がこうして生き続けていくために欠かすことのできない燃料であります」(『品川猿の告白』より)と引用されている。
村上の英語読者には新しい作品だが、この本に掲載されているショートストーリーの一部は2018~2020年に日本語で出版されている。
これは今年唯一の村上作品で、その他では、村上は最近ユニクロとのコラボレーション、母校の早稲田大学での祝辞などを行っている。