

日本人ピアニストの室井摩耶子さんが、100歳の誕生日を11日後に控えた4月7日に東京で記念コンサートを開いた。
1921年に生まれた室井さんは、24歳でプロのピアニストとなり、ベルリンに渡った後、30代から50代にかけて13か国でコンサートを開いてきた。
99歳になった今でも、ピアノの前に座ると、室井さんの演奏からは大きな優しさがにじみ出る。室井さんはこのコンサートで、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの最も人気のある曲の1つ「エリーゼのために」や、名曲「月光ソナタ」などを演奏した。
NHKが公開している動画では、室井さんが「芸術を生み出すためには、私自身の人間性とのより深いつながりが必要であることを理解し始めたばかりです」と話している様子が映っている。
室井さんは、70年以上に渡り世界各地で演奏活動を行い、日本最高齢の現役ピアニストであるにもかかわらず、完璧な芸術を追求するためには成長する時間が必要であり、200年でも足りないと説明した。