
連載開始から25年を迎え、全世界発行部数が4億9000万部を突破した日本の人気漫画「ONE PIECE」が最終章に突入する。作者の尾田栄一郎氏が明らかにした。
無鉄砲な海賊モンキー・D・ルフィの冒険を描くこの漫画は、世界中の数百万人のファンを魅了してきた。登場人物たちが、海賊なら誰もが欲しがる宝物「ワンピース」を探すという物語だ。
7日のツイートで尾田氏は、いつもは週1回のペースで連載しているが、1カ月間休載すると発表した。この長期連載漫画の最終章への取り組みなど、求められるものがいくつかあることを理由として挙げた。
同氏は、同シリーズの公式Twitterアカウントに投稿された直筆コメントにて、「休みまーす!」と書いた。
「最終章もなるべく早く締められるように(この漫画の)構成組み直したいしなー。というわけで。すいませんが、ちょっと準備期間と、ほっと一息いただきます!!」
「ONE PIECE」は1997年に日本で連載がスタートし、その2年後にテレビアニメ版が放映された。
それ以来、同シリーズは世界的な文化現象となり、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されている。
昨年、テレビシリーズ1000話が放映され、日本に次ぐ世界有数の漫画・アニメ市場である米国とフランスで特別上映会が開催された。
Netflixによる実写ドラマ化も進行中で、ファンからは「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」に匹敵する世界的な知名度を獲得できるのではないかと期待されている。
一方、もう一つのカルト的な人気を誇る漫画シリーズである『ベルセルク』の出版社は7日、この漫画の連載を再開すると発表した。作者である三浦建太郎氏が亡くなってから1年余り経過していた。
三浦氏の友人である森恒二氏が、シリーズの方向性に関する彼らの話し合いに基づき、三浦氏の仕事を引き継ぐと、出版社の白泉社が発表した。
「三浦が自分に語ったエピソードのみやります」と森氏は、白泉社が出した発表文の中で語った。
「肉付けはしません。はっきり覚えてないエピソードもやりません。三浦が⾃分に語った台詞、ストーリーのみやります」
AFP