
アラブニュース・ジャパン
ドバイ:ヒットミュージカル映画『グリース』で高校の恋人サンディを演じ、世界的な人気を集めたオーストラリア人歌手のオリビア・ニュートン・ジョン氏が月曜日、死去した。家族が発表した。73歳だった。
夫のジョン・イースタリング氏がソーシャルメディアの公式アカウントに投稿した文書によると、ニュートン・ジョン氏は「南カリフォルニアの自身の牧場で今朝、家族と友人に見守られながら、安らかに亡くなった」という。
『グリース』出演俳優のニュートン・ジョン氏は、昨年11月、日本の音楽文化の発展及びオーストラリアとの友好親善に寄与したとして日本政府から旭日小綬章を授与されている。
また、原子力発電所事故の4年後の2015年に、海外アーティストとしては事故後初めて福島県でコンサートを行った。
叙勲受章に際し、ニュートン・ジョン氏は録画メッセージで次のように述べた。「オーストラリア人として大変光栄です。私の音楽が日本の人たちにとても愛されていると聞きました。私がカバーした『カントリー・ロード』は有名な日本映画に使われ、教科書にも掲載されていると知って皆さんにとても親しみを抱いています」
「私は1972年の初訪日以来、10回以上日本を訪ねています。大好きな国で日本の皆さんも大好きです。中でも忘れがたいのは2015年に福島でコンサート『プレイ・フォー・フクシマ』を開催したことです。被災された方々の強靭さに深く感動しました。心温まる思い出です」
グラミー賞を4回受賞し、ヒット映画に主演。全米ビルボードホット100チャートでは5回1位を獲得するなど40回近くランキング入りし、各方面で成功を収めた。
ニュートン・ジョン氏のヒットシングル『フィジカル』は、1981年末から1982年初めにかけて、10週連続で全米チャートに入った。