


Aseel Bashraheel
アラブ世界におけるビデオゲームコミュニティは、ゲームやそのキャラクターたちと同様に広大である。日本のゲームに登場する中で特に人気のキャラクターたちは以下のとおりだ。
- ソラ (「キングダムハーツ」)
ソラは「キングダムハーツ」シリーズに登場する選ばれしキーブレードの使い手だ。同シリーズは野村哲也がデザインおよびディレクターを務めており、17年前に第1作が発売された。
シリーズと共に育ってきた多くの人々にとって、最新作の「キングダム ハーツIII」は強いノスタルジーをかき立てられる作品だ。
空から降ってきた鍵の形をした謎の剣を手にした14歳のソラは、世界を救う旅に出ることになる。
ソラのヒロイズムと自己犠牲の精神はアラブのゲーマーたちの心に深く刻み込まると共に、そのナイーブさと可愛らしい笑顔も人気の一因となっている。
- クラウド・ストライフ (「ファイナルファンタジーVII」)
「ファイナルファンタジーVII」が発売されてから20年以上が経っているが、血に塗れたスーパーソルジャーであるこの金髪碧眼の主人公は、ゲーマーたちの人気を維持し続けている。
キャラクターデザイン、複雑なストーリー設定、宿敵のセフィロスなど人気の要因は様々だが、ファンたちはクラウドの正義感と悪に立ち向かう姿勢に共感を抱いている。
- セフィロス (「ファイナルファンタジーVII」)
「ファイナルファンタジーVII」の悪役として登場するセフィロスは、長髪、猫のような半透明の緑色の目、長い刀などで多くのゲーマーたちを魅了してきたが、なんといっても彼はゲーム史上最も倒すことが困難なボスの1人として知られている。
彼の冷たい眼差しとクラウドに対する見下すような態度、そしてゲーム内で繰り返される2人の緊迫した衝突は、ファンたちに大きな衝撃を与えた。
別ゲームのフランチャイズでさえもクラウドとセフィロスの運命は交錯しており、そのことによって2人が不可分な関係にある――お互いなしでは生きることも死ぬことも叶わない――というコンセプトをより強固なものにしている。
- ソリッド・スネーク (「メタルギア」)
熟練の隠密兵士であるソリッド・スネークが最初に登場したのは1987年発売の「メタルギア」だ。以来彼はミリタリーアクションである同シリーズの主要な主人公であり続けてきた。
彼は初期の作品が呼び起こしたノスタルジーにより、すぐに大きな注目を集めることになった。自己を発見していくというキャラクター展開により、彼は大きな共感を集めた。
- ダンテ (「デビルメイクライ」)
悪魔狩人であるダンテには何度かのデザインの変更が加えられており、ベストセラーとなった「Devil May Care」では漫画的な要素は抑えられ、より人間的になった。
彼のウィット、戦う相手は人間を狙う悪魔のみといった倫理観などの要素が、このリスト入りの要因だろう。
悪の存在である双子の兄、そして悪魔である父親との悲劇的な関係性に、ファンは引き込まれている。
- セルゲイ・ドラグノフ (「鉄拳5」)
「白き死神」と称されるドラグノフのコスプレを、アラブの各コンベンションで見かけることができる。彼の淡く青い目と傷のある顔は、コスプレの選択肢として手軽ながらインパクトを与えられるものとなっている。
ロシアの特殊部隊員である彼には、シリーズ5作目の登場以来多くのアップグレードが行われてきた。冷酷な外見、圧倒的なパワーと戦闘時の多彩な技といった理由から、プレイヤーは彼を選んでいる。