
史上最もレアな「遊戯王」カードが、まもなくオークションに出品されようとしている。『偉大なる戦士タイラー』は、2005年以来、たった1枚しか印刷されておらず、今もなお元の所有者の手元にある。
このカードは元々、難病を患う子どもたちの願いを叶えることを目的とする非営利団体「メイク・ア・ウィッシュ財団」によって作られた。
そして、稀な肝臓がんと闘っていたタイラー・グレスレ君に贈られた。当初、タイラー君はポルシェを希望していたが、年齢からその願いは叶わず、代わりにドラゴンボールZをモチーフにしたこのカードを受け取ったのである。
『偉大なる戦士タイラー』は、グレスレ君のお気に入りのキャラクターである未来トランクスをイメージしており、グレスレ君はカードが印刷される場面を見せてもらえた。カードはガラスケースに保管され、つい最近、特別仕様の保護パッケージから鑑定のために取り出された。
グレスレ君は飛行機でニューヨークを訪れ、遊戯王の作者である故・高橋和希氏とアニメ声優に会う機会を得た。
高橋氏のサインが入ったこのカードは、7点(ほぼ新品)の評価を受けたが、一点もののため希少価値がある。
グレスレさんはこう語った。「とても長い年月をこのカードと過ごした後、今は、カードとお別れしたいと思っています。熱心なコレクターが待ちくたびれているというのが理由の一つです。もう子どもではないので、家庭を持ち、自分のビジネスを持ち、地域社会に貢献し、そして、スイスに住む弟に会いに行きたいと思っています」
その特殊な性格上、『偉大なる戦士タイラー』は4月にeBayでオークションに出品され、現在開始価格は決まっていない。