
リヤド: BMG財団とThe Diplomacy of Artが9日に開催したイベントで、湾岸諸国のアーティストがサウジ・ビジョン2030の実績を讃えた。
イベントでは ラニア・ アブ・アルハサン、ナイラ・アル・サレーム、リナ・アル・アリという3人の才能あるアーティストによるコレクションが展示された。
BMGは、東西の絆をつくるために、共通の価値観を育むことを目的としたNGOである。1997年の設立以来、注目の文化イベントの開催や、さまざまな慈善事業、次世代の芸術、音楽、スポーツのプロジェクトを支援することで、世界の恵まれない地域社会を支援することに尽力している。
The Diplomacy of Artは、BMG財団の文化活動プログラムの中核を成している。
ディプロマシー・オブ・アート展は、創設以来、世界中の著名なアーティストにサウジアラビア全土で作品を展示する場を提供し、サウジアラビアのモダンアートの分野を向上させてきた。
この展覧会は、国内の新進アーティストにインスピレーションを与え、サウジアラビア全土に芸術の知識を伝えることを目的としている。
サウジアラビアのアーティスト、モハメド・アル・サレーム氏の娘であるアル・サレーム氏は、今回のイベントの出展作品として、ディルイーヤ、キディヤ、ザ・ライン、レッドシー、アル・ウラーといった大規模プロジェクトに焦点を当てた。
アル・サレーム氏はまた、サウジアラビアが二酸化炭素の排出を減らして環境を保全しながらクリーンエネルギーの利用を拡大することを目的とした、ビジョン2030のもう一つのプロジェクトである「サウジ・グリーン・イニシアチブ」についても重点を置いた。
同氏は、アーティストである父親の影響を受け、幼い頃から父親の後に続きたいと思うようになった。
これまでにユネスコをはじめ、中国、インド、アメリカなど世界各国で展覧会に出展している。
「ビジョン2030 のプロジェクトを、それぞれの絵の中で強調した。アーティストとして、私たちは環境開発を示す文化の変化や変容を記録する必要がある。このような取り組みを通して、私たちは地域の環境を外の世界に反映している」とアメリカのイースタン・ミシガン大学で学んだアル・サレーム氏は語った。
カタール出身のアーティスト、リナ・アル・アリ氏のテーマは「女性」だった。「私は作品の中で彼女たちの存在に注目し、未来のビジョンに繋げている」と語った。
サウジのビジョン2030は、サウジアラビアの女性とその社会的役割を支援するものであるため、アル・アリ氏は今回のコレクションで、アラブ湾岸諸国の女性、特にサウジアラビア人女性のエンパワーメントに大きな重点を置いている。
アル・アリ氏はアーティストであり 、特に児童文学の作家でもある。『The Secret of the Golden Compass』や『Yarrow Bean』など10冊の本を出版している。
クウェート国籍のビジュアルアーティスト、ラニア・ アブ・アルハサン氏は、このイベントで彼女のトーブコレクションを展示した。作品には、伝統的なアラブ湾岸諸国で着用される衣装の一部や 「Zai」コレクション、サウジアラビアの様々な場所を表現した5つの絵画が含まれている。
「今回のコレクションは、トーブコレクションからインスピレーションを得たものだ。アラブ湾岸諸国で着用される服装でどんな人も合う、基本的なトーブとディシタッシュだが、よりサウジアラビアの人に合うように仕上げた。 ここには美しい文化があり、ファッションや服装の美しいセンスがあるからだ」と、デザインとアートのバックグラウンドを持ち、25年以上この分野で活躍するアブ・アルハサン氏は言った。